July 23, 2006

「バルトの楽園」

「バルトの楽園」、このようにほのぼのとした戦争映画もめずらしい。第一次世界大戦中の徳島県鳴門市の板東俘虜収容所、会津藩士を父にもつ所長・松江豊寿(まつえとよひさ)の指導で、ドイツ人捕虜達がベートーベン作曲の『交響曲第九番 歓喜の歌』を日本で初めて演奏した。随所に出てくる会津藩の怨念、これがよかった。父親が息子に自分のおかゆを与え、自分は木の根をかじるシーンはとても切ない。松江豊寿の兄が松江晴治、サイパンとテニアンに砂糖工場を建てて、大変繁盛、島民に働く意欲を沸き立たせた人物だ。今、サイパンでは何一つ作物ができない。アメリカが死体を隠すための散布したツタが根を張りまくったためだ。松江兄弟の父親はこういう人物だったのか、と、それだけでも収穫。

Posted by k-kaori at 14:32:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

細川英輔:

バルトの楽園」みにいきたいと思っています。徳島県鳴門市で日本で最初に「第九」が演奏されたことは知っていました。それにかかわる映画なんですね。
(July 28, 2006 06:04:46)

k-kaori:

ずばりです。戦争映画でハッピーな気分になるおすすめの映画です。鳴門の人たちと捕虜たちの交流もいいですよ
(July 30, 2006 08:26:56)
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