June 05, 2006

「キクとイサム」

こんなに優れた邦画がちょっと昔はあったのだ。今井正監督の「キクとイサム」、舞台が福島県で、混血児ふたりがシゲ婆さんに育てられ、周りの差別意識がこれでもかと出てくるのだが、いかんせん、福島県だ。笑ってしまう。私の母や叔母や、近所の人たちと登場人物がほとんどおなじキャラクター。口は悪いが人はいい。のびのびと差別してのびのびと差別されている。笑いながら、泣きながら「お前はどうなんだ」と自分に問いかける作品。趙博の「キクとイサム」もぜひ聞いてみたい。私も福島弁で語ってみたい。それにしても北林谷栄さんはこの映画の為に48歳にして総入れ歯にしたという。お婆さんにしては機敏な動きだが、こういうお婆さんもいるし、すごい役者さんがいたもんだ。

Posted by k-kaori at 10:13:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

細川英輔:

北林谷栄さんの役者根性、すごいですね。そのプロ意識、みならいたいです。
(June 15, 2006 20:20:02)

kaorinn:

凄すぎますね、また、演技力がずば抜けていて、ただただ脱帽です。今でもご健在でご活躍、うれしいですね!
(June 16, 2006 00:45:44)
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