May 20, 2006

「三池ー終わらない炭坑」

東中野のポレポレ座で「三池ー終わらない炭坑」(熊谷博子監督)を観る。日本の労働争議って、むかしこんなに熱かったのだ、激しかったのだ!当時の映像に、興奮して鳥肌が立った。会社側のおじさんが当時を回想して「いや〜、女の人たちに押し掛けられ、迫られるのにはまいった。手でよけようとすると『おっぱいに触ったね〜』って騒ぐし、男とちがって、論理、話は通じないし、どうしようもなかったばい」おばちゃんたちは向坂逸郎先生の講義を何度も受けた。そのおばちゃんのひとりがいう。「向坂先生が悪い。机の上で考えたことを、私らで実験した、私らはモルモットにされたんですよ」。一年近く月一万というカンパだけでやりくりする女たちのがんばり。激しく闘っても、組合は分裂してかつての仲間が敵味方に…国鉄も同じ、感無量。その後、炭じん爆発事故で458人が亡くなった。尼崎の事故を思うと組合分裂の影響もあったのでは?ふとそんな気がする。それにしても驚いたのは「徴用」で連行した多くの朝鮮人、中国人にびたいちもん給金を払ってないとは!それどころか、所持金も預かったまま返してないんですって!…こういうのを「破廉恥」っていうのだろう。日本人の一人として、とても、恥ずかしいよ…。

Posted by k-kaori at 11:59:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

細川英輔:

香織師匠に紹介していただいた、金正美さんのご著書、なじみの本屋さんに注文しました。読むのが楽しみです。
(May 23, 2006 20:18:49)

神田香織:

細川さん、ワークショップ、修学旅行と充実した旅でしたね、お疲れさまです。7月29日に山口県山陽小野田市で公演があります。地元の有志のみなさまが実行委員会をつくってがんばってくれたます。ぜひ見に来てください、そして高知でも取り組んでいただけたらうれしいです。金正美さんの本、注文ありがとうございます、こうご期待!
(June 01, 2006 11:37:32)

細川英輔:

金正美さんおご著書、夢中でよんでいます。桜井哲夫さんの人生に「あたま」がさがります。金正美さんとのおつきあいも尊いものですよね。本の中にある桜井さんの「今を青春」ということば、胸に刻みました。
(June 01, 2006 19:01:31)
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