April 07, 2008

惻隠の情

 国会中継を見た。後期高齢者医療制度。戦争を体験し、戦後の日本を支えてきたお年寄りをこんなに粗末にしていいのだろうか。「長寿」といい方を変えるとはいかにも姑息。しかも年金から天引きする、まさに悪代官。80歳と76歳、我が両親も少ない年金から天引きされる運命だ。
 唖然としたのは「保険証」を「転送不要」としたそうな。施設や病院に入ったり、子と同居など、高齢者は様々な理由で転居せざるを得ない、という現実がまるきり分っていない。保険証がとどかなくて全額払わされている老人の驚き、怒り。
厚生労働省のお役人様には想像力ってものがないのだろうか…。お粗末すぎてネタにもなりません。
 
  夕方、原宿で家族3人、美味しい中華料理をごちそうになる。特別料理で次女の入学祝いをもてなしてくださったのは、応援してくださっている講談のお客様。次女にとってはきっと一生の思い出になるだろう。私たち3人にとって、とても幸福感に満ちた時間を過ごさせてもらった。
「国家の品格」にあった「惻隠の情」とはこういうことなのでしょう。
そしてこの国の政治にかけているのもまさに「惻隠の情」そのものだとしみじみ思った雨の夜でした。



Posted by k-kaori at 11:37:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

赤べこ:

「国家の品格」香織先生も読まれたのですね。後期高齢者医療制度のニュースで国民年金受給者の86歳の方に取材のニュース見ていたら辛くなってチャンネル変えてしまいました。同書にも書いてある会津藩の教え「ならぬことはならぬものです」怒りの講談を聴きたくなりました。「表紙を変えて中身が変わらなければだめだ」骨の有る政治家故伊藤正義さんを思い出してしまいました。
(April 20, 2008 21:15:32)

k-kaori:

赤べこさん、先日は広小路亭へ、ありがとうございました。総理の座を固辞した伊藤正義さんのような誠実な政治家がいなくなってしまいましたね。障害者やお年寄りをはじめに血祭りにあげる、こんな政治はお引き取り願いたいです。会津藩の教え、ぜひ広めて行きたいものです。
(April 25, 2008 22:10:30)
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