August 20, 2011

天草、ねこのふ〜ちゃん

 おだやかで豊な海、一年ぶりの天草は変わらぬ景色で迎えてくれた。放射能に汚染されてしまったわが故郷の海を思うと、天草の自然はどんなことがあっても守ってほしいと祈るような気持ちになった。。笠井さん宅に到着。前日まで3日間大雨だったという天草は、スコールのように時おり降ったりやんだり。その度に洗濯物を入れたりだしたり(笑)
 感動したのは猫のふーちゃんだ。普通猫は遠出しないはずだが、笠井さんと一緒に犬達の散歩にでたところ、陽太郎とはちの後を追って、にゃ〜にゃ〜なきながら自宅から50メートルも離れた車道迄出て来て、猫走りで追いかけて来た。なんといういじらしさ…。人間と犬と猫の愛情家族がここにある。
夜は、新和町の宮南地区のみなさんがBBQで歓迎会を開いて下さった。
 
 17日、4年目の講談会は昨年にひきつづき、田中伸織さんが前座で「鉢の木」を。途中で電源が落ちまっくらになっても動することなく、落ち着いて対応。私は地元いわきの被災地報告から入り「稲むらの火ー浜口梧陵伝」を一席。海に囲まれた天草も津波が来たら被害を受ける。みなさん真剣に聞いて下さった。田中さんのご母堂がお赤飯と筍のきんぴらを差し入れしくださり、笠井さん宅での打ち上げでいただいた。おいしくて食べ過ぎたかも?

 19日は「戦争を語り継ぐ女たちのつどい」主催で「はだしのゲン」公演。会場の熊本市国際交流会館は昨年市の主催で呼んでもらった市民大ホールの向かい側。あの時いわきナンバーの車をみて、係の男性二人が「どこからですか」と聞いて来たのを懐かしく思い出す。今はいわきナンバーは説明する必要がないほど有名になってしまった…。高校生平和大使の佐々木彰子さんの報告を聞く。ジュネーブやアウシュビッツを訪れた話など明るくで口跡もよく、とてもいい感じの佐々木さんでした。終了後、帰ろうとする私に、語り部の勉強をしたい!と、大学に受かって上京したら訪ねてきてくれるそうだ。まずは合格を祈る!