May 20, 2006

「三池ー終わらない炭坑」

東中野のポレポレ座で「三池ー終わらない炭坑」(熊谷博子監督)を観る。日本の労働争議って、むかしこんなに熱かったのだ、激しかったのだ!当時の映像に、興奮して鳥肌が立った。会社側のおじさんが当時を回想して「いや〜、女の人たちに押し掛けられ、迫られるのにはまいった。手でよけようとすると『おっぱいに触ったね〜』って騒ぐし、男とちがって、論理、話は通じないし、どうしようもなかったばい」おばちゃんたちは向坂逸郎先生の講義を何度も受けた。そのおばちゃんのひとりがいう。「向坂先生が悪い。机の上で考えたことを、私らで実験した、私らはモルモットにされたんですよ」。一年近く月一万というカンパだけでやりくりする女たちのがんばり。激しく闘っても、組合は分裂してかつての仲間が敵味方に…国鉄も同じ、感無量。その後、炭じん爆発事故で458人が亡くなった。尼崎の事故を思うと組合分裂の影響もあったのでは?ふとそんな気がする。それにしても驚いたのは「徴用」で連行した多くの朝鮮人、中国人にびたいちもん給金を払ってないとは!それどころか、所持金も預かったまま返してないんですって!…こういうのを「破廉恥」っていうのだろう。日本人の一人として、とても、恥ずかしいよ…。