May 22, 2015

明日待たるる再審の道

21(木)狭山事件の再審を求める市民集会「不当逮捕52年証拠開示バネに事実調べ、再審開始を!」に呼んでもらいました。夜半過ぎから雨になり、日付がかわってまさに春雷!何度も雷鳴轟き目が覚めてしまった。果たして今日の集会は大丈夫?とおもいきや朝になったらすばらしい天気。これはさい先がいい、天気まで味方している、きっと再審の道も開かれるのでは!?
日比谷野音の楽屋では、だいぶ前にカラオケに行く約束をしている足利事件の菅家さん、布川事件の杉山さん桜井さんと久しぶりの対面。そして今日が初対面の袴田巌さんと握手!感激です。

石川一雄さん早智子さんのアピール、早智子さんも雨が心配で一睡も出来なかったとか!そして弁護団の報告につづき菅家さん杉山さん桜井さん袴田さん達の連帯アピール。その後私は「市民の会アピール」として発言させてもらいました。
「福島県出身の私は2年前にこの集会に呼んでもらったのがきっかけとなり、各地の人権講演で声をかけていただくことが増えました。そして今一番差別を受けているのは福島県人ではないかと各地で訴えました。呼んでくださった皆さん、ありがとうございました。まだの皆さん、ぜひ声かけてください。
 そうした中で私は原発事故後、出口が見えず苦しんでいる福島の人たちへの一つのヒントを得たのです。それは、たまたま同じ年の8月に徳島で2日間にわたり開催された「部落解放、人権西日本夏期講座」に呼んでいただいた時です。私の出番前に主催者側の話がありました。解放同盟が出来るまでの御苦労、結成のきっかけ、識字教育を受けて自分の人生が始まったと語る女性の苦労話など涙なくては聞けない内容でした。その時私は気がついたんです。
皆さんは部落差別に対し、たびたび集会を持ち学習し意見をかわし、声にだし、連帯し永年に渡って闘っている。学校でも教えていて、いってみれば人権教育が生活の一部となっている。
 それに対し、比較的お上意識のつよい東北、とくに福島はどうも人権意識が希薄すぎるのではないか、それが、原発事故後如実にあらわれ、県民達は理不尽な目にあいながらもとまどっている。東電や国はそれにつけこんで福島をみすてようとしているのではないかと。
 福島は過去のあらゆる闘い、田中正造の足尾鉱毒事件や水俣の闘いももちろんですが、部落解放の闘いから人権について多くの事を学び、また今、熱く燃えている沖縄の辺野古新基地反対の闘いとも連帯し、憲法で保証されている基本的人権や幸福追求権が自分たちにもあるのだと、自信をもって声だかに主張しなければ生き残れないと思います。時間はかかるかもしれませんが、このことを私は福島の皆さんに訴えて参ります。
 それにしても17日の沖縄県民集会、すごかったですね。3万5千人もが結集して、皆で「沖縄は屈しないぞ」。
私もYouTubeをみて興奮して思わず叫んでしまいました。
さあ、屈しない男と言えば、52年間毎日、無実を訴えている石川一雄さんです。
お待たせしました。石川一雄「学問のすすめ」の一部を紹介します。」
と講談に入り最後は「支援者は増え水に例えると激流となっています。そこで石川さんに短歌を送ります。『石川の水の流れはいや増して 明日またるる再審の道。』」一刻も早く再審を実現しましょう!