February 02, 2014

秋山郷、八亀寿司、そして樋口健二さん

1月29(水)昨日から一泊で津南市秋山郷へ。
天保、天明の飢饉がつづく江戸時代、代々、飢えに苦しむ村を救済する事を家訓として自分たちも雇い人も粗食に耐えた「佐藤佐兵治」。ところは新潟県と長野県にまたがる豪雪地帯、秘境といわれる津南市秋山郷。その昔「佐藤佐兵治」のおかげで先祖が救われ今の自分がある、このような人物を今の時代によみがえらせたいとドキュメント映画の企画をたてた山田龍一さんに、1月末1泊2日で、秋山郷を案内してもらった。山田さんが支配人をまかされている「萌木の里」は目の前が川で、その向こうに雪の山々が連なり、ため息が出るぐらい開放的な風景。コテージも棟あり、源泉掛け流しの温泉も良し。津南ポークのしゃぶしゃぶを肴に地元のお酒にした鼓。その昔、餓死した村人を思うと申し訳ないようでした。その全員餓死して消滅した村跡は今は雪の中。山菜が芽吹く時期にまた案内してもらうと約束。講談サロンのみんな合宿して「佐藤佐兵治」伝に取り組むのもいいかも。
2日間雪はぴたっとやみ、山々は雪化粧して私たちを見送ってくれた。

31(金)都教組板橋支部「新春のつどい」で板橋グリーンホールへ。5時に近所にすむ織音さんと入り口で待ち合わせして、初めてつきちゃんと対面、生後6ヶ月、おとなしくてニコニコ顔、織音さんにとても似ていてかわいい〜〜。初孫を抱いた気分でした(笑)新春のつどい、参加者はそう多くはなかったが、質疑応答もいれて和気あいあいとても楽しい2時間でした。終了後はきょうで閉店の赤羽の「八亀寿司」さんへ。大入り満員で初めて二階へあがりました。私の手ぬぐいを早速頭に巻いて、ますます男っぷりがあがりました。長い間、おいしいお寿司、楽しいお話で楽しませてくれてありがとうございました!

2月1(土)カメラマン、樋口健二さんの講演を聴きに三鷹へ。311前までは原発や放射能にまったく関心がなかった若い母親達が企画し今回で2回目。四日市喘息から原発作業員にいたるまでを休憩なしでなんと4時間も。身振り手振りでを入れ身体を動かし「はい、次、はい次」と次々とスライドが映し出されてゆく。時に冗談やだじゃれを入れながら。「ふざけたことをいって不謹慎だと思うかもしれないが、深刻に語っていて号泣してしまった事がある、だからこういう語りになったの」と。樋口さんの写真からは被害者の嘆き、怒りが痛いほど伝わってくるから、たのしい語り口が救いになる。講談と似ているなあ〜。