August 14, 2006

太陽と靖国

いま話題の「太陽」を見ようと映画館へ。余裕をもって行ったつもりがもう立ち見とのこと。次の回まで時間ができたので思いついて靖国神社へいってみた。まだ一度もいってなかったのだ。明日の小泉首相の参拝に備えてか、報道陣が集まって打ち合わせをしている。バスのガイドさんが旗をもって歩いている。宮崎、秋田、長野と全国各地から。いまや観光名所だ。戦没者を追悼したい気持ちは山々だが、ここで手を合わせたら、アジアの人々に顔向けが出来ない。戦没者も望んではいないだろうと、複雑な気持ちになる。純粋に戦没者を追悼し、平和をいのることが出来ないのは国民にとって残念な事。昭和天皇のお気持ちも察しないでなぜA級戦犯を合祀したのだろう…。遊就館の売店をのぞいたら、本が沢山、でもわかり易くて評判の高橋哲哉さんの「靖国問題」はなかった。それでいて「鬼畜米英」の米軍の帽子は売っている…英霊が泣くよ!とにかく居心地のわるい空間だった。「太陽」の方はぐぐっと昭和天皇をみじかに感じる事ができるいい映画だった。皇后役の桃井かおりと再会した時、ふたりで「あ、そ」「あそ」とやり取りしていたのが特に可笑しい。イッセー尾形はすごい役者だ。