February 06, 2006

オリバー・ツイスト

「オリバー・ツイスト」を見た。灰色の町、貧民窟、市場の喧噪、霧のロンドン橋、19世紀のイギリスってあんな感じだったのかと空気や湿度、匂いまで感じられる映像にまず圧倒された。タイムスリップしたみたい。だからか、かわいそうなオリバーが巻き込まれる騒動にはらはらしながら引き込まれていく。繊細で正統派の大作、さすがポランスキーだ。「オールウェイズ」もそうだったが、無垢でけなげな幸薄い男の子が大きな愛に包まれるラストは心地いい。オリバー役の子は涙がよく似合っていいし、あの白い犬も恐そうで…名子役と犬には勝てないってそのとおり!