December 07, 2006

辺見庸講演

明治アカデミーコモン・ホール、辺見庸講演「個体と状況についてー改憲と安倍政権」に。かなりの人数が集まった。辺見さんは脳出血の後遺症で歩き方が少し不自由そうだったが、語りはまったく問題なし、それどころか後半ますます気合いが入って、鳥肌が立つようだった。テレビ、新聞の言葉は資本に売り渡された言葉。「まっすぐ、真剣」はまっすぐ、真剣でないからそういうとばっさり。どうやって不快な時代に耐えるか、辺見さんはいう。「集団の波に巻き込まれない『単独者』として自分の内心の声に耳をすませ。歌いたい歌を歌い、歌いたくない歌は歌わない。これを侵す者に最後まであがなう」「永遠に単独者であること、自分の言説に責任をもつ」全く同感!!「美しい国」について、「にせ金、贋造紙幣のようなもの」と断言、この言葉に「恐怖と戦慄、殺意すら感じてほしい」。最後に「今は快適で、摩擦がなく、一見、道理にかなった民主的な不自由がまかり通っている」こういう形容矛盾のいい方をものにし、武器にしろ。さて、どうやったら身につくかしら?