September 13, 2017

「愛と死を抱きしめて」「石川一雄、塀の中の学び」美輪さん「カメジロー」

9月3(日)
劇団青年座の作家、高木達さんの実家はいわき市久之浜の海の近くで旅館を営んでいました。私も訪ねたことがある、落ちついた雰囲気のその旅館は津波で破壊、取り壊されてしまいました。高木さんは4年前にいわきに居を移し、今では青年座の活動とともにいわきPIT劇場監督としていわきから演劇を通して文化を発信しておられます。その劇団の公演が9月に都内で。
「愛と死を抱きしめて」というタイトルであらすじはこうです。「1960年代半ばの福島県浜通り中部、貧しい土地にしがみつき、たくましたく生きる人々。やりくりして生活を支える女性たちの物語。1964年の東京オリンピックから炭鉱の閉山、原子力発電所の建設と運転開始、地域社会を時代の波が潤す。しかし、愛情豊かで絆に満ちていた社会は失われてしまった。そして迎えた2020年の東京オリンピック‥」前半はお節介好きで、元気いっぱいの女たちのいわき訛りが炸裂、おそらく東京の方には意味不明?などと思っていて終盤、汚染され住んではいけない家で過去の幸福な日々の思い出にすがる、狂気に冒された老婆の叫び‥。失ってしまったものの大きさに会場のあちこちからすすり泣きが聞こえました。私も私の隣の女性も嗚咽をこらえていました。
感情に刻まれた記憶を後に続く人たちにどう伝えていったらいいのか‥、ヒントをもらったお芝居、劇団の皆様ありがとうございました。

9月9(土)
加須市の狭山集会で「石川一雄、塀の中の学び」を一席。前回の講談に鎌田さんの本から再逮捕される経緯を引用して膨らませた。石川さんの幼少の頃も生活ぶりも興味深い。部落と差別を受けながらも、家族の絆半端ではない。こんど語る時はそこも入れようと思う。打ち上げでは石川さんご夫妻、ともに風邪を引かれていてお辛そうだった。心から再審開始を願う。

13(水)昨夜は遠藤めぐみさん池袋芸術劇場の「美輪明宏の世界」へ。一度ライブを聞きたいと願っていたので大満足。歌は語るように。語りは歌うように。さすがのトークと歌で大満足。その後の「千鳥」で、ちょっと飲みすぎ。お酒が残る年齢になった、心から反省。
ああ、それなのに、朝から大忙しの1日、午前はお琴と三味線の教室。
かえってすぐ飯田橋の「三善メーク教室」で舞台メールの実践を受ける。もっと早く舞台メールを知っていれば広い会場の時など役に立ったのにとまたまた心から反省。その足で、舞台メークをしたまま「アメリカが最も恐れた男カメジロー」を観に渋谷のユーロスペースへ。なんと脱原発仲間の女性3人に声をかけられた。芸人9条の会のチラシを渡したら、映画が終わった後3人とも買ってくださった。じっと私の顔をみつめながら(笑)
映画はとても良かった。「カメジロー魂」は今に受け継がれている!


Posted by k-kaori at 18:09:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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