April 15, 2017

ベトナム北部訪問記1

「石川文洋さんと行くベトナム北部の旅〜ハノイ・ハロン湾・サパ〜」に参加して6日から12日までベトナムに行ってました。
その簡単な報告です。
  16日の「哀しみの母子像」公演を前にしての旅、寸暇を見つけてはブツブツと口の中で講談のおさらいをしつつ、発見と驚きを十分に満喫した旅でした。
  6日深夜に旧市街のホテルにチェックインし、 7日、バスで3時間半移動しハロン湾クルーズへ。道中、町中を縦横無尽に走るたくさんのバイクの運転技術にびっくり。中には子供たちを中に挟んで5人乗りというのもあり、ぶつかりそうになりながらもうまくかわしてスイスイと走る、その反射神経、バランス感覚には感服。 交差点に信号はなく、また、驚いたことに飲酒運転もオーケーとか。なんといっても国民が若い!平均年齢26歳!?(日本は48歳、嗚呼)
 やはり20代の現地ガイドのティエンさんは明るく気が利いてなかなかの好男子、あっという間にツアーの人気者になりました。「おしん」を観て日本ファンになり日本語を勉強したとか。まず日本との共通点は真面目で手先が器用で刺繍や焼き物などそれが生かされていると。ベトナムの日本企業は今や3000社にも及び、「ホンダ」人気ははもちろん、まねして「ヘンダ」や「ハンダ」もある(笑)日本との違いは食料自給率、なんと80%。自動販売機はないが「人道販売機」があるw。
楽しいティエンさんのガイドと、石川文洋さんにしか語ることができないベトナム戦争時の取材の話を連日移動の間、シャワーのように聞くことができる、この企画ならではのツアーは、水墨画の世界を思わせる素晴らしい景観を満喫するハロン湾クルーズで幕を開けました。
8(土)陸路サパへ。山道だからと小型バスに乗り換え揺られ揺られて6時間‥。まずは中国との国境の町ラオカイへ。川の向こうは中国、うっかり橋を渡って中国へ入らないようにとティエンさん。橋の入り口のお寺では良縁祈願のお嬢さんが音曲歌をバックに何着も衣装を着替えては踊るという儀式?を行っていた。これが48時間続くとか‥。
ラオカイからサパへ1時間かけて移動。くねくねした山道をどんどん登っていく、狭い席で腰の痛いこと(泣)が、しかし、
途中の棚田の風景は雄大で、ぽつんぽつんと山の中腹に家がある。文明に頼らない昔ながらの生活を営む少数民族の人たちの家だ。 バスを降りて写真休憩。するとこどからか子供たちが物売りに、働き者です。
  やがて、こんな山奥に?と驚くほどホテルが立ち並ぶサパへ夕刻到着。フランス領だったころ、フランス人が避暑地として目をつけただけあって風が爽やかで気持ち良い。何かお祭りがあったのか、町の中心の広場は大変な賑わい、食後に散歩してみるとモン族の子どもたちが民族衣装を身につけて親の商売のお手伝い。素敵な刺繍の小物やバックがたくさん。翌日、 バックハーのサンデーマーケット見学なのでゴメンなさい。
 ホテルの部屋でFBを開いてみたらトランプ大統領がシリアを空爆したと!アサド政権が化学兵器を使用した確証もないのに‥。2003年のイラク攻撃を思い出し、またか〜と泣きたくなる。双子の子どもと母が殺されたのは誠に気の毒だが、今度のシリア攻撃で、多数犠牲が出た民間人にも同じく赤ん坊がいたかもしれないのに。
文洋さんがバスの中で「ベトナム戦争では民間人の方が多く死んだ。ベトナムは爆撃戦争だったからだ。第2次世界大戦の時日本が受けた爆撃の64倍もの爆弾がベトナムに落とされた。爆撃こそは最大のテロだ」と。何度も命の危機に直面した戦場カメラマンのこの言葉を、そっくりトランプ大統領と、即座にトランプ支持を表明してしまった安倍政権に聞かせたいものです。
 ということで、旅の続きは、明日の公演が終わってからアップします。ではおやすみなさ〜い。


Posted by k-kaori at 13:52:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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