November 09, 2015

佐藤和良出陣式、井戸川裁判、そして新宿デモ

 7(土)脱被曝実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)の新宿デモに参加しました。小雨がちらほら、でもデモの間、なんとか降らないでくれて、日焼けも防げ、本当に良かった。デモのコールはママデモのみなさん、「放射能はまだあぶないよ」切実な訴えに足をとめる人たちもたくさんいました。こどもさんたちも元気に最後までデモ行進。こどもさんたちの顔をみると疲れが吹き飛ぶ思い。原告松本さんのスピーチを紹介します。

「私は、放射能被ばくの健康被害の影響を心配し、当時12歳の娘を連れて自主避難をしました。普通に生活をしていた市民です。何故、私たちは自ら避難をしなければいけなかったのでしょうか?
 それは初めから判っていた情報を国が隠蔽し、しなくても良い被ばくを強いられたからです。私の土地は汚染されました。その為、娘の鼻血問題、腹痛、下痢、目まぐるしく変化したため避難をしたのです。危険を感じたら逃げるのは当たり前です。おかしいですか?
 東電、国そして県までが真実を隠しました。その事に私は怒りを感じます。
報道などでは盛んに国・県はすでに事故が収束したかの様に言っていますが、それはデタラメです。
 あの除染したと言って集めたフレコンパックという黒い袋は置き去りのままです。
私の自宅の敷地内にも除染した汚染物がそのまま置き去りのままです。
あの汚染された除染物はいつ、どの様にして処理をしてくれるのでしょうか?
そのまま、除染物と一緒に30年、そこに住めというのでしょうか?
誰か答えてください。
私たち避難した人間が福島の復興を妨げているのですか?
 違いますよね! 県や国が真実を隠す為、そうさせているのですよね。
まだ緊急事態宣言は発令されたまま解除はされていないはずです。
 それなのに私たち避難者の唯一の命綱である、住宅支援を打ち切ろうとしています。
何故ですか? 4年8ヶ月が過ぎそれぞれにちらばった避難をした親、子供たちは、今やっと落ち着き始めた、その場所で生活を送っているのです。
今後の手だてのないまま、打ち切るのですか? 何かおかしくはありませんか?
国は私たちを難民にさせるつもりなのでしょうか?
私は危険を感じ子供を守るため、避難したのです。私たちには避難の権利があります。
福島第一原発事故の問題がまだまだ山積みのまま、国民をだまし、又、安全神話で川内原発、伊方原発、次々と再稼働させるという反省すらしていない今の政府、国に対して怒りで一杯です。この日本は唯一の被ばく国です。
これは福島だけの問題ではありません。必ず事故は起きます。起きないという保証はないのです。
再び又原発事故が起きれば私たちのような避難民が増えます。そして必ず弱い立場の人間がもがき苦しむのです。
どうぞ、おかしい事はおかしいと一緒に声をあげて下さい。
未来ある子ども達を守ってください。そして、どうぞ私たちの声に耳をかたむけ、力を貸して下さい。」
力に満ちた真実の訴え、他のみなさんの訴えも心を打つすばらしいものでした!


6(金)井戸川裁判結成総会と集会が参議院銀会館講堂で開催され、私も一言挨拶させてもらった。井戸川さん、被曝の影響かかなり痩せられたが気合いは十分だ。
命を賭しての裁判、これは井戸川さんだけでなく多くの後に続く大勢の人たちのためにも勝利を目指します。ジャーナリスト鈴木博喜さんの報告「民の声新聞」をご紹介。
《体重が落ち、手や喉のしびれが続く中、それでも井戸川さんは法廷闘争を選んだ。「いつまで本当のことを隠し続けるのか。あんな思いをさせられて遠慮する必要は私にはありません。被曝したことのない連中が『健康に影響無い』などと言っている。失礼な話だ」と語気を強めた。「裁判なんて起こす必要は無かった。国や東電が『ちゃんとやっているんだな』という姿を見せてさえいれば…」。

 集会で頒布された冊子「訴追に至った経緯」。表紙にはこう、記されている。「正論言う為に立ち上がりました」。原発事故前に東電と福島県、大熊町、双葉町の間で交わされた「福島第一原子力発電所周辺地域の安全確保に関する協定書」も掲載した。第12条では「発電所の保守運営に起因して地域住民に損害を与えた場合は、東電は誠意をもって補償するものとする」とうたわれていた。井戸川さんは言う。「東電は下手な工作を止めて被害者には真摯に向き合い、要求には対応しなければならない」、「この協定書には国は入っていない、部外者。事故以来、進めてきた様々な被害者切り捨て政策には効力は存在しない」。
 「直ちに影響無い」という錦の御旗の下、福島には被曝の危険性など存在しないという雰囲気が醸成され、国は原発被害者の切り捨てと帰還政策を加速させている。井戸川さんは「被曝させ続けるのが、日本では?おもてなし?のようだ。東京五輪で世界中の人々にこの現実を見ていただきたい」と綴る。

 8月21日の第1回口頭弁論での意見陳述でも「東電は、安全協定にうたわれた通報連絡を怠り、双葉町に重要な事実を隠ぺいしていた」、「3月12日の14時40分、双葉町上羽鳥地区のモニタリングポストで4613μSv/hが記録された(20秒間の空間線量率)。事前予告も避難誘導もないベントによって、平時の0.05μSv/hと比して実に9万倍以上の放射性物質が放出され、住民の生活を破壊した」などと国や東電の対応を批判した。「町長応接室で、東電や原子力保安院はいつも、理路整然と『町長、大丈夫です。放射能は出しません』と説明し続けて来た」。

 支援者を前に、井戸川さんは改めて誓った。「逃げるつもりは全くありません。誰かに遮られたとしても、本当のことを言うのはやめません。裁判では、事故前に東電と交わした約束を『これでどうだ』と出して行きたい」「支える会」の設立集会には、裁判の弁護団長を務める宇都宮健児さんも参加。「原発事故から4年8カ月が経過し、被害者の苦しみや悲しみが風化しつつある。被曝を強いられた、故郷を奪われた人々の代表する裁判。避難者全員を代表する裁判だろう。井戸川さん1人の裁判ではありません」と語った。「傍聴席がガラガラだと居眠りをする裁判官もいる」と、支援者によって傍聴席が満席にすることで、裁判所を監視することも必要だと述べた。」》

裁判を支える会には埼玉の仲間の皆さんがすでに参加してくれている、私も井戸川さんにとことんついていきます。

5(木)県議選に挑む佐藤和良さんの出陣式。朝7時のスーパーひたちでいわきへ向かう。原発事故直後は世界中から取材を受け、原告団としては副団長として検察審査会で東電3人を起訴に追い込んだ。「農機具代を払えない農民、試験操業からいつ漁が出来るか待ち続ける漁民、シャッター通りの商店街、命と暮らしを守る、それが政治家の仕事だ。どこまでも愚直に愚直に働いて行きます。」原発、平和へと続き力強い挨拶。会場のエブリア駐車場にはなつかしい顔がたくさん。
精一杯激励させてもらい、選車の出陣を見送ってから実家により久しぶりに母に会う。元気な様子に安堵。かずよしさん、がんばれっ!!


Posted by k-kaori at 10:14:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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