March 20, 2013

インド訪問記3


3月1日
 ホテルをチェックアウト後、ガンダルバディ村へ向かう。きょうはモリンガの収穫です。
車中、ヨガの先生で昨年インドのヨガ大学に10ヶ月留学していた山崎みかさんからきいたこと。インドの90パーセントの人々が信仰しているヒンドュ教の教え。
1歳から25歳までは自分のために勉強する。25歳から50歳までは家庭を持ち家庭の為に働く。50歳から75歳までは自身の精神性を養う。75歳から100歳までは自分のため日々の冥想、そして一人で死ぬ準備を整える。だそうだ。
 まずは小学校へ行く途中のハイスクールを訪問。私も一言「福島から来ました」と原発事故で古里に住めなくなった人々が大勢いる事を報告。「フクシマ」は学校で教えていて皆知っていた。ガンダルバディ村は農業で成り立っている、福島もそうだったが、原発事故で先祖伝来の土地に戻れなくなった人々が大勢いる、みなさん、どうか古里を、土地を大切に守ってほしいと挨拶させてもらう。
 その後、いよいよモリンガの収穫。タネにする硬くなったサヤをとってしまったり最初は失敗もしたが、収穫作業はとても楽しかった。


シートの上にモリンガを運ぶ。シートで休んでいると砂ぼこりが。よくみると乾燥した牛の糞も混じっている。牛の糞は貴重な肥料で、モリンガの切り口に糞をなすり付けると翌日には芽が出始める。そばでは牛が3頭のんびり草を食んでいる。そして糞をする、子ども時代の裸足の記憶が蘇える。
 「牛の糞を踏むと背が伸びる」という言い伝えに、「ほんとに〜?」と好奇心で踏んだ記憶。柔らかかった。ここの糞は水分が蒸発?程なく硬くなってしまうようだ。程なくヤギが2匹はずむような足取りで遊びにきた。「今年は干ばつで水がないが、動物たちの水には手をつけない。動物たちは大切な仲間、朝にはミルクを出してくれおいしいチャイをいただくことができる。モリンガなど農作物を運んでくれる。とても大切な仲間です」とジョディさん。
 またまた古里を思ってしまう私。警戒区域ではどれほどの牛や犬や馬やダチョウや猫やイノシシたちが、食べ物もなくさまよっている事か…
飼育した牛を殺さねばならなかった酪農家たち…。
えざばこに首を突っ込んで餓死したままの牛たちの悲惨な姿。いまや福島は動物のみならず、人間までも粗末に扱われ、被曝しながら日常をおくることを政府から強要されている子どもたち…。インドからは「日本の異様さ」がよく見える。

 その後、近くのお寺へ。昼食をとった後、みかさんとバラテさんはプナヘ移動。私たちとジョデイさん、シュリくんは4時間かけガンダルバディ村からアウランガバードへ移動。道が悪くて大変疲れたが、途中でさとうきびジュース、オレンジジュースなどを飲みながら、無事到着。
ウインザーホテルで夕食。チャーハン、焼きそばなどインドに来てはじめてカレー以外のものを頂き、ホッ!


Posted by k-kaori at 15:03:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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