February 19, 2013

浪江町、仮設住宅の皆さんへの激励講談会

18日
本宮市にある浪江町、仮設住宅の皆さんへの激励講談会。いざ、白沢公民館へ。移動の車の中で案内人の佐藤さんいわく「家の除染をしたら、持って来た砂利が悪いのか、前より高くなってしまった」0,3ぐらいだったのが0,6になってしまったそうだ。除染はまったく無意味だとチェルノブイリが教えてくれているのだが…。その0,6よりずっと高い地域で暮らしている人たちのことを思うと、「避難している自分たちが保証してもらい、福島市や郡山市でもっと線量の高いところで生活している皆さんが避難もできず一円ももらえないのはどうかと思う」と。同感です…。
風が強いせいもあり?公民館あたりで線量は0,5ぐらいあり、ため息が出てしまった。続々と集まってくれ白沢公民館大ホールが満席になるほどの盛況。仮弟子のおりのにとってプロを目指して初めての高座となる。

仮設自治会の会長さんが挨拶で「あと5年、仮設で辛抱する事になってしまい…」と落涙。会長さん初め、仮設の皆さんの先が見えない辛抱の毎日に、私とおりのも思わずほろり。と、司会の方が湿っぽくなってはいけないと思ったのでしょう。声をはりあげ「さあ、お待ちかね、20歳になったばかり、神田香織の一番弟子、本日初デビューを飾る講談会期待の新星、神田おりのさんで〜〜す」と紹介。いや、驚いた。20代とは伝えたが20歳とはいってないし、一番弟子は他にいるし…。サービス精神に満ちあふれたオーバーな表現はさすが明るい浜通り気質!その浜通りの皆さんが事故から2年間先も見えず耐えに耐えて…。
私の演目は福島由来の講談、浅間の噴火で水が出なくなった村、人が去ってしまった村で8年間井戸を掘り続けついに掘り当てて、人々が戻ってくるという井戸掘り五平。厚顔無恥な電力会社、政府、官僚たちに愚直なまでに誠実な青年の爪のあかを飲ませたい!久しぶりに大笑いしたと皆さん、
ほんの一時でも楽しんでいただけて良かった、おりのにとっても記念すべき初高座となりました。

Posted by k-kaori at 13:45:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments

恵:

故郷・・
人の生活基盤ですね。
はぐぐまれた経験体験・・・
失う・・ってきついね
ない・・というのもきつい・・
私はあるからいいも・悪いもいえる。

いい思い出ができるといいね。
地元で創れないのが切ない。
将来私もフレンドホ−ムならできるかな。

あんまり深く物を考えない・・講演で言われましたね。六ヶ所村は意識はあったぐらい。
はい・・3・11まで反原発脱原発意識なかったです。
富岡町の(今は中野)人は田舎にいところ
「放射能がもれました避難してください」という放送きいたことは何回もあった。役場にいってもどこにいけなんてなく、「私たちもわからない・・」こんな受け答え。反対派だった。
土地を追われた彼女はずっと封印してきたんだな。
知らないということは怖いですね。
一人で井戸堀8年・・・私にできない
おりのさん20歳で通ったいいな。
(February 22, 2013 11:30:24)

k-kaori:

浪江の皆さんは、津波の救助もできず、気持ちを残したまま、線量の高い津島に逃げたんです。スピーディーの情報を教えていればと思うと2年経っても…悔しさは消えないでしょうね。気落ちしないで、踏ん張ってもらいたいです
(February 22, 2013 13:49:35)

恵:

どう支援していけばよいのかな
人が希望もち続ける・・・
寄り添う・・難しい押し付けではダメ
気落ちしてる人に頑張ってはいえない。
悲しいを悲しいだけではなく違う感情で表現提供できる職業って素敵ですね。
(February 23, 2013 21:11:29)

k-kaori:

自分の持ち場、持ち場でできることを無理なく長く継続して…って感じですかね〜
(February 25, 2013 12:11:36)
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