April 28, 2010

宮台真司の「14歳からの社会学」

宮台真司の「14歳からの社会学」は不安を抱える孤独な大人にこそ読んでもらいたい本。そう、私ももちろんその一人。いい本に出会った。すっかり「感染」してしまった。最近では「しあわせる力」(玄侑宗久)もいい。暗記する習慣をなくしてしまった今日だが、暗記したことを再生するのは脳を特別な状態にしてくれるそうだ。再生中はものを考えない。何も考えない状態を命は一番よろこぶという。それでか!サロンのメンバーが修羅場調子を暗記し溌剌としてきたのは。おそるべし、講談力。「不幸な国の幸福論」(加賀乙彦)も繰り返し読みたい本だ。挫折と逆境こそが「幸福」の要件であるという帯のチャッチコピーはありきたりでもこの人の場合は説得力がある。彼の「悪魔のささやき」も何遍よみかえしたことか。「夜と霧」のヴィクトールフランクルを引用し、強制収容所で生きる希望もなく自殺願望の仲間に繰り返した言葉。「人生はあなたに何かを期待している。生きていれば未来にあなたをまっている何かが必ずある」なにかを期待するのではなく、自分が生み出す。
3冊の本に共通の、発想の転換、自分と社会、世界とのつきあい方。まず、自分をつかむ。こういう力強いメッセージが、本当に求められている時代なのだな〜。


Posted by k-kaori at 13:00:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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