October 13, 2007

セロハンで止めたる命秋の獄

フーラム90「響かせあおう 死刑廃止の声」に顔をだす。
死刑囚の短歌、俳句、絵画、息を飲むような作品ばかり。「刑死まで一度は見たし区切り無い 月に太陽満点の星」東京拘置所はなんと太陽の陽を浴びる事さえ許されていないという。空気、太陽、自然、これはみんなにものでしょうが…。「まやかしの贖罪てふ刑死より 罪を背負いて我は生きたし」「鯨声のような泣き声一夜して また新しき死囚産まれる」「セロハンで止めたる命秋の獄」
韓国ではここ10年死刑執行なし。死刑廃止国の仲間入りを果たした。先進国で死刑があるのは日本だけ。死刑が犯罪の防止に役立つのなら、日本から凶悪犯罪はなくなっていなけらばならない。
法務大臣鳩山邦夫さんが「はんこをつかなくてもベルトコンベア式に執行出来ないか」とおっしゃったがえん罪だったらどうするのでしょう?彼が死刑囚の絵や短歌をみたら、果たしてなんというだろうか聞いてみたい。
幕末の老中、磐城平藩主安藤対馬守は「その時代において犯罪者でも後の世かみるとそうでないときがある。だとしたら、判をつけば自分は殺人者となる」と法務大臣の任にあった2年半もの間、一人も死刑囚を殺さなかった。鳩山さんには対馬の守の爪のアカでも煎じて飲んでいただきたいです。
安田好弘さん、鈴木宗男さん、佐藤優さんによる鼎談「権力が死刑を求める理由」は、面白く、かつ恐ろしく。佐藤さん、旧ソ連のKGBの方が日本の検察より情があったという。宗男さん「検察は紳士だと思っていたが、警察の方がまだいい」彼は秘書の女性が癌の手術後逮捕され、長くこう留され、その間治療が受けられず、一年後に亡くなった事を今でも憤っている。検察って本当にひどい、と佐藤さんが安田さんに言ったら「そんな事はない、中にはいい人もいる」と安田さんがいったそうだ。あんなにひどい目にあっているのに、安田さんは大きな人だなあ。



Posted by k-kaori at 10:48:00 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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