September 27, 2015

久々の小出節を堪能

25日は有害科学物質削減ネットワーク(略してTウオッチ)5回連続講座の初回、全水道会館で開催された小出裕章さんの講演会に参加しました。
タイトルは「究極の環境破壊ー放射能汚染」。人類初の原爆トリニティから始まり、大気圏内核実験でとてつもない汚染という下地が出来ている上に降り注いだチェルノブイリの放射能汚染。1950年代から今日まで続くウィンズケール再処理工場によるイギリス全海域の汚染、その上にフクイチからの放射能‥もうこれ以上地球を汚してはならない!
 未だに原子力緊急事態宣言を解除できない現状でありながら、それを忘れさせようと、オリンピック招致、原発再稼働、安保法案改悪を強引に進め、内政問題から目を逸らさせ、その一方で被災者への賠償金や慰謝料を打ち切ろうとしているのですから、小出先生の「この国は腐っている」にまったく同感です。
腐っていることに大勢の国民が気がつき始めたのは不幸中の幸いです。そしてこの流れを変えるのは「自民党政権」を倒すことと小出さん、会場から大きな拍手!
終了後は近くの日本酒がおいしい蕎麦屋で懇親会。NPOふくしま支援の理事の横田さんとスリーショット。小出さんは「上喜元」をお飲みになり、上機嫌のご様子でした(笑)


September 25, 2015

草津市そして名古屋の毛替地蔵さん

23日人権講演会に出演のため、午前中に滋賀県草津市の草津クレアホールに移動。停車駅南草津の2つ前が大津駅。瞬時に青田さんご夫妻の避難先と閃いた。こんなに近いなら声をかけるべきだったと反省しながら会場へ。私の前は笑福亭鶴笑さんがアクションたっぷりに「地上に平和を、人々に笑顔を」という題で一席。お客様大笑い。そして私は「はだしのゲンを語り続けて、今、ふるさと福島は」で一時間。最後の青田恵子さんの詩のときにはすすり泣きが。笑あり涙あり怒りありで「平和や人権の大切さ」を訴えたイベントでした。

その後、名古屋へ移動し、翌24日は天白区の島田地蔵寺さんのお彼岸供養で一席。なんと素晴らしい菊のご紋章のついたお籠が!こちらは「毛替地蔵」で知られており、「平安時代の盗賊の熊坂長範が金持ちから盗んだ馬を、市場で売るために、毛の色を変えてもらうよう、島田のお地蔵さんにお願いすると、一夜にして馬の毛色が変わった。馬を盗んでは地蔵さんに毛色を変えてもらって、市場で売り、儲けたお金を暮らしに困った人に分け与えていた。馬の毛色をかえれたのだから、人間の髪の毛も何とかなるのでは」ということで、それ以来、島田のお地蔵さんは「毛替地蔵」と呼ばれるようになり、美しい髪を願う人や、髪に悩む人たちの信仰を集めるようになった」とご住職の仁野哲州さん。最近薄毛に悩む私としてはお地蔵様を拝みたかったのですが、タクシーが到着。次回はぜひ拝みたいです(笑)



September 20, 2015

奈良は暑いぐらいの快晴でした

19日「戦争法案に反対する奈良県大集会」未明の参院本会議での採決を受け、会場の奈良国際ホールには800人もの皆さんが集結。壇上からの政党からのアピールも怒りに満ちていました。私は特別講演として1時間話させてもらい、終了後のパレードにも参加。道行く人たちの反応はとてもよく、手を振ってくれたり、一緒にコールしてくれる人も。いかに国民が怒っているかという証左です。民主党の前川議員も朝方まで国会で奮戦、お疲れのところ街道の皆さんに手を振って応えてました。

 若草山の静かな旅館に宿泊、心地よい虫の音があっという間に眠りに誘ってくれ、20日は平和フォーラム事務局長池本さんのご好意に甘えて斑鳩方面の観光を。中学校の修学旅行以来の世界最古の木造建築法隆寺や、誰が葬られたかなぞの藤の木古墳を観光。慌しかったここしばらくの日々から一千年以前の古の都にワープた気分でリフレッシュすることができました。池本さんはじめ奈良の皆様、ありがとうございました。これからもともにがんばりましょう〜。


September 19, 2015

国会前、そして全国各地で怒り炸裂!

政府が連休前に違憲の安保法案を強行採決すると明言してから、連日雨の中、国会前周辺では大勢の人が詰めかけ反対を訴えている。もちろん全国各地でも。私は4万5千人も集まった14日に発言させてもらったが、この日は大江健三郎さんも駆けつけてくれた。15日は林眞須美さんから依頼された陳述書にかかりきりで行けなかったが10人以上が逮捕されたという。警察車両が寸分の隙がないように排気ガスを撒き散らしながらヅラーと並んで、身動きとれず。民主主義国家で最も大切な表現の自由の集会やデモがこんな形で抑圧され、ほんとうにひどい!


15日の国会での公聴会、奥田愛基さんの発言は素晴らしかった。まず最初に寝ている議員を起こしたのが秀逸(笑)「仮にこの法案が強行に採決されるようなことがあれば、全国各地でこれまで以上に声が上がるでしょう。連日、国会前は人で溢れかえるでしょう。次の選挙にも、もちろん影響を与えるでしょう。『三連休を挟めば忘れる』だなんて、国民を馬鹿にしないでください」奥田さんの陳述は後々まで語り継がれることになるだろう。

16日横浜での公聴会、駆けつけた皆さんの抵抗のおかげや野党の精一杯の抵抗、問責決議案が次々出され特別委員会採決は翌日に持ち越された。
17日首相の総括質疑もなく、議事録もないドタバタの中、強行採決。佐藤議員のパンチの写真が世界中に配信された。福島県人として恥ずかしい!
18日は満州事変勃発の日。この日に成立させたら中国のみなさんに面目がたたない!日本橋亭終了後9時頃に国会前へ。大勢の皆さんの怒りのコールに声を合わせながら怒りを爆発。本会議での採決は19日午前2時すぎ。野党の皆さん、お疲れ様です。でも牛歩戦術をとったのは山本太郎議員のみ。太郎さん、よくやってくれました!さあ、明日は奈良で怒り炸裂です1

September 13, 2015

「会津自然エネルギー電力ツアー」

12日朝6時にかけた目覚ましではなく、5時49分に東京湾を震源地とする震度5の地震で目が覚め、そのまま支度しNPOふくしま支援人と文化ネットの「会津自然エネルギー事業ツアー」に参加のため東京駅バス乗り場へ。
昨日までの大雨で鬼怒川の堤防が決壊し常総市で大被害。会津地方も大雨に見舞われたものの、川はなんとか無事だったと、これから訪ねる会津電力の代表でもある喜多方の大和川酒造、佐藤弥右衛門社長のFBで知り安堵し、いざ出発。
昼食に喜多方ラーメンを食して、会津盆地を見下ろす雄国発電所に。昨日とは打って変わった晴天のもと、太陽光発電パネル群が眩しいばかりに輝いて出迎えてくれました。
「これまで中央に奪い取られていた地域のエネルギー資源を取り戻し、自然エネルギーで自立をめざす」佐藤社長の話は実にちから強く明快で、これぞ会津魂!?この考え方を全国各地で取り入れたら未来は明るいと確信。夕方からは大和川酒造の昭和蔵で講談を一席。そのあとは全国新酒鑑評会で5年連続金賞受賞の大吟醸や3年連続で知事賞受賞のお酒をいただき交流会、実に美味しかったし楽しかったです!

13日は昭和村の「からむしの里」でからむし織に魅せられため息。その後は三島町の曹洞宗西隆寺で、会津電力創設者の一人で西会津書房の編集長の遠藤由美子さんから話を聞く。会津の文化から生まれたものをこどもに伝える目的で書房を始めた由。311後、こどもに対する眼差しがないので教育委員会を辞めた信念の人だ。
放ったらかしの杉を伐採しバイオマス発電の必要性、また、熊が人家までやってきてるのは境界がなくなったためだから野生動物と人間の境を取り戻すためにも里山を保全しなければならないと説く。こどもや動物、自然保護に対する優しい眼差し。佐藤さんからは豪快さを遠藤さんからは繊細さを、それぞれ会津ならではの気骨を感じて胸がいっぱいに。

帰りは道の駅で桐ダンスを見たりと会津の魅力に参加者一同、感動して帰路につき、最後の企画、郡山市で「放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会」の和田央子さんから放射能ゴミ焼却炉についてのレクチャーを受けた。福島の現実にショック!
福島県では「放射性物質汚染対処特措法」で8000ベクレル超にものは国が仮設焼却炉を建てて処理すると現在19市町村推定で24基が稼働。これらは秘密裏に決定されて地域住民に説明なし、またゴミの量より過大な見積もりで過大な施設が建てられている。莫大な復興資金がここにもばらまかれている。国はオリンピックまでに放射能ゴミ問題を片付けたことにしたいのだろう。臭いものには蓋?放射能ばかりは蓋などできっこないのに。これで被害をうけるのはまたしても福島県民だ。今回のツアーは地域電力の未来と、放射能汚染物の処理の現実に触れることができ、私たち一人一人に宿題を与えてくれた充実したツアーでした。お世話になった皆様、ありがとうございました。