k-kaori

一人芝居、落語、浪曲、歌舞伎、

スペース•ゼロ新春寄席にサロンの皆さんと。「左甚五郎」の落語と浪曲のリレーはなかなか面白かった。これに講談が加わったらもっと面白くなる？奈々福さん、貫禄が出て来てますます楽しみ。
　最近もっとも感動したのは１９日の愚庵亭遊左さんの「こころに海をもつ男」１０年ぶり？ぐらいの公演だが、遊左節は健在、いや、ますます円熟。福島の海を、海の男たちを思うとたまらなくなって落涙。原発事故を体験し、愚庵亭さんの他の作品すべてをまた観てみたい、観てもらいたい…。
　先日、大津に避難中の相馬•青田さんご夫妻から電話をいただいた。「拝啓電力会社様」をあちこちで拡散してくれありがとう！と。「「福島での生活がどれほど恵まれていたか…失って気がついた」と詩を書いた恵子さん。うりんこの俳優さんにも読んでもらった時、朝比奈さん、活字のときは過激だな〜と思ったそうだが、読んでいるうちに怒りが込み上げてきたと。「拝啓電力会社様」の明るい怒り、これ浜通りだからこそ。そう、方言のもつパワーは計り知れない、方言を見直した気分。
　さあ、きょうは、翆月お姉さんからいただいたチケットでこれから浅草新春歌舞伎へ。夕方からは講談サロン。一人芝居、落語、浪曲、歌舞伎と、充電中、うれしいな〜〜。

東京シューレ葛飾中学校で

東京シューレ葛飾中学校の平和教室で２時間近く講演。不登校の子供たちが都内のみならず関東各地からマイペースで通っている。生徒さんたちはとても優しい顔でみなさん元気だ。卒業生がここで成人式をしてほしいと大雪の中、２０人も集まったそうだ。
一人一人の気持ちを尊重している教育、強制しない教育。学校教育ではこれが当たり前になってほしいのだが…。
中学の頃、クラスの女子グループにシカトされていじめを受けていたらしい、自分の体験を話した。私をみるとツンツンしたり、嫌みをいったりしていたリーダー。私は空想するのが好きで、そちらの世界で遊んでいたのでなんか変、とは思っていたが騒がなかった。卒業式に「みっちゃん、シカとてごめんね、勉強も運動もできて、きれいで、男子にもてて…憎らしかったの」といわれてあっ、やっぱりって（笑）生徒さんたち声をあげて笑っていた。また、私をシカトした女子がすれ違うとき、ツンとそっぽを向いて歩いたため、どぶに落ちた話とか…。これも受けた。２時間、休憩なしで聞いてくれて、私としても昔を思い出し…たのしい一日でした。

謹賀新年

新しい年を迎えました。
本年もどうぞ、よろしくお願いします。
昨年暮れには天草の川崎さんが福島県の児童養護施設に米180キロもプレゼント、本当に嬉しい締めとなりました。
私は昨年暮れにはさいたま市に引越し、正月は2日にいわきへ行き、実家に預けたままの荷物の片付け、つまり、年末年始はひたすらお片づけにあけくれ…。
いわきでは、楢葉町の佐藤さんから辛い話を聞いた。内郷と常磐の公民館にスプレーで「被災者は帰れ」と。病院は満杯。スーパーマーケットは混雑、道路渋滞、これらは双葉からいわきへ避難している2万3千人のせいだ、というわけだ。好きで避難しているわけではない。原因は誰が作ったのか、敵を間違えないで欲しいとしみじみ願う。もっとも、そういうことをする人はごくごく一部だが。
5日の日本橋亭初席、出がけに掃除機をかけようとして腰がギクッ！10年以上前、ぎっくり腰でかけつけた国立演芸場の講談祭りの悪夢が瞬間蘇った。あの時は、「神田香織はぎっくり腰で楽屋でがっくりしています」と司会がいって、笑いをとっていたっけ。今回は半ぎっくり⁈何とか歩けた。トリの貞水会長にギックリ腰でと言ったら「いい女はそういうことを隠すもんです」と一言。まくらで話そうとしていた私、ハッと気がつき、何事もないような笑顔で今年最初の高座を無事つとめたのでありました。