September 29, 2012

楢葉町、そしてハワイアンズ

27日
宿泊したハワイアンズのモノリスタワーは今年の2月にできたばかり。広々とした室内、源泉掛け流しの温泉、食事が驚くほど美味しく多種。年内一杯というのもうなずけます。昨夜のショータイムも立錐の余地もないほど!

そしてきょうは「いわき商工会議所女性会創立30周年」記念公演として「いわき発安寿と厨子王」を一席。これからは女性の時代、みなさん、明るく、陽気でたくましい!ボランティア販売員で参加の織福さん、織鏡さんもいわきの女性パワーに押されっぱなしでした(笑)これからも古里由来の講談を沢山語って行きます、商工会女性会、ますますの発展をお祈りします。


26日
明日の仕事の前乗りでいわきへ。ついでに足をのばして楢葉町に。台風の影響か風がつよく、そのせい?線量が前回よりも高い。検問所には新潟県警からの若い機動隊員が並んでいる。心配だ。フクイチから毎時100万〜1000万ベクレルの放射能が一年半も出続けているのだから、風向き次第で高くなる…。
楢葉町、人も犬も猫も牛も…だれもいない町にのび放題の草や樹木。荒れ果てた田んぼにポツンと黄金色の稲穂。放射性物質移行確認の試験田、手前の草で13マイクロも!

向こうはフクニの建屋に排気口、そばで草刈り作業中。フクイチからの風のせいか、この辺り6マイクロもありました。フクニの排気口のクレーン車、何か吊り上げて仕事していた。今にも落ちそうな格好で。


天気がよく広野町の火力がクッキリと見えた。津波の跡に草が生え…天神岬公園、かつての子どもたちの遊び場は0.6。
まさに死の町。事故のせいでどれほどの数の不幸が生まれたことが。そしてこれから未来永劫、どれほどの命を奪うのか、考えただけで目眩がする。大間原発の建設再開なんで、どの口で言えるのだろう…。


24年ぶり、男性真打ち誕生

24年ぶりに講談協会から男性の真打ち誕生!!23日ロイヤルパークホテルで披露宴。
故田辺一鶴先生の弟子で凌鶴さん。ほんとにおめでとうございます。
貞水会長がすばらしい挨拶文を書いてくれた。「講談は守るべきものと開拓すべきものがあります。お客様の感覚は時代とともに変化していきます。明治、大正の昔、名人、上手と謳われた講談師が平成の今日高座へあがり釈台を前にしたら昔のままには演じないはずです。講談話芸の継承者として現代に生きる講談を語るでしょう。その時代のお客様によろこばれ受け入れられてこそ講談の伝統を守ることになるのです。講談は釈台を前に扇一本舌三寸張り扇の音と共に世の人の喜びと悲しみ、笑いと涙など語り現すわが国独特の伝統話芸であり大衆芸能です。その講談を守り続け開拓することに誇りを持って頑張って下さい」
凌鶴さんは社会性のある新作もやる。このすばらしい文章を胸におおきくはばたいてくださいね。



September 23, 2012

「福島原発告訴団全国集会」に

22日
いわき市市民センターで開催された「福島原発告訴団全国集会」に参加してきました。
テント広場が企画したバスに空きがあるというので急遽申し込み、朝8時に新宿の昴ビル前集合。8時半出発。満席の車中では各自が自己紹介、その昔学生運動をしていた猛者?が多く、にぎやかでたのしい道中でした。車中で昼食をとり、
30分前に会場に到着、すでに8割方の参加者で熱気に溢れていました。

まず最初に
この9月のいわき市議選で見事上位当選の佐藤和良市議が「被曝を強要された自分たちが一人一人が人間として、生きて行くために。
原子力村を叩き潰すまで頑張りましょう。」と力強く開会の挨拶。佐藤市議は12月2日の当会の講演会に出演予定です。
続いて団長の武藤類子さん。
「3月に結成されてから、全国歩いて訴えて歩いた。次々と仲間がふえて、
全国に十個の事務局ができた。限りなく横に広がりながら一緒に行動して行きましょう」。


その後1時間、たんぽぽ舎の山崎さんの講演。テーマは「福島原発の現状と危険性」
事故のあらましから順を追って詳細に説明してくれた。
原子炉の現状については
「1号機、たまり水2万トン巡回させているだけ。2号機、汚染がひどい。格納容器が壊れた。毎時70シーベルトの強烈な放射能が出ている。強いガンマ線でロボットが3時間で故障。
3号機、屋根がないのでプールが露出している。4号機、内部は一番きれい。使用済み燃料は水の中で作業するしかない。建屋は4号機以外は入れない。建屋から毎時100万から1000万ベクレル出ている。海の汚染を防ぐためには遮水壁を早急に作らねばならないが、1000億円かかるのでいまだに着工してない。」などなど、「収束」とはほどとおり現実に鳥肌がたった。
山崎さんの講演の後は
保田弁護士、河合弁護士、海渡弁護士と3人の主任弁護士が発言。
皆さん、笑いも入れながら軽妙な語り口、強い信念が伝わってきました。
河合弁護士曰く「この原発事故の後処理の特徴として、責任追求がなされていない。
引責辞任をしていない。刑事責任も取られていない。
正義に反する。真実を追求し、引責者を罰することから始まる。4つの事故調が役に立つ。」
ついては、
「(国会図書館、福島原発事故)でネット検索すると良くまとまった事故調の資料が読めるからそれぐらいは読んで勉強するように」
そして
「巨悪を逃すなと検察官に訴える。国民が怒っていることを知らせる。
被曝では具体的な障害を明らかにする。PTSDも障害になるから掘り起こす。
甲状腺異常、去年は36%、今年43%、障害以外の何ものでもない。
この告訴運動を広げるのが大切なのです。」

私も早速告訴人に加わります!
この集会はIWJが収録してます、ぜひ、ご覧になってください。
最後に
郡山市議の駒崎さんから聞いて驚いたこと。
甲状腺がんが発見された子どもさん、2時検査を受けた38人のうちの一人だった!(通常は数百万人にひとり)他のこどもさんも早急に2次検査をうけさせてほしい。
なにより汚染地域の子ども達を一刻もはやく疎開させてほしい!

終了後のデモ行進はバスの出発時間と重なり参加できませんでした。残念。
一泊したかったが、翌日は講談協会24年ぶりの男性真打ち披露宴のため、東京へ。
ひさしぶりにいわきや、会津、郡山の仲間達と会えて嬉しかったが、
来てたの〜と後からfacebookで数人から連絡あり、やはり、日帰りはきつい。でも弁当付き3000円は安い!

September 18, 2012

京都そして大阪、生野区へ

9月15(土)京都テルサでの第24回コミュニティユニオン全国交流集会に呼んでもらう。昨年11月円山公園での「はだしのゲン」を聞いてくれた京都ユニオンが早いうちから声をかけてくれていよいよ当日。連休初日とあって東京駅は大混雑、当然指定席は完売、自由席で京都へ。名古屋まで立ったままの乗客も結構いて10分おきに出ているのにと驚く。
会場につくとほどなく「人と文化ネットワーク」会員でリフレッシュハウスを提供してくれている木原さんご夫妻がTシャツなどの販売員ボランティアで到着。木原さん紫の支援Tシャツがとてもお似合い。講演タイトルは「福島原発震災ー被災者の叫び」。見聞きした被災者の現実を紹介しつつ、4月に大田区で発表した事故当初の講談とチェルノブイリの祈りの抜粋を語った。事故から1年半経ってこの体たらく、話しているうちに怒りが込み上げてきて、興奮状態。終演後厳しい労働現場で日夜、闘っている参加者の方から、「アジテーションみたいでした」(笑)
夜の交流会までの間、木原さんのリフレッシュハウスを見学に。昭和10年代と築年数は経っているが、落ち着いて静かで庭の風情が京都らしく…。ぜひ、福島の皆さんに保養にきていただきたいものです。



夜の交流会は韓国やフイリピントヨタの皆さんの挨拶やダンス祇園囃子のライブ、福島瑞穂さんも飛び入りでご挨拶など、盛り沢山の一夜でした。
労働者も失業中の方も、被災者も、支援者も、繋がって強くなる。闘いは「楽しく、明るく、しつっこく」です。

 翌日は大阪へ移動。生野区の大阪クリスチャンセンターで「チェルノブイリの祈り」公演。9年前、できたばかりのとき、九州ツアーの帰りに猪飼野の教会で主催してくれた呉光現さんたちがまた呼んでくれた。呉さんはマルセ太郎の熱狂的な元祖マルセ中毒患者!
連休の中日とあってか、人数は120人前後だったが、真剣に聞いて下さり、密度の濃い会となりました。その証?えっというぐらい本が沢山売れてびっくり。もちろん支援Tシャツも。8月6日、広島の講演会に来てくれた方が三戸巌さんの資料を持ってきてくれたり。驚いたのはなんと7年前一緒にベラルーシを旅した和歌山の山崎さんご夫妻もきてくれた!懐かしい〜。そうあのツアーは教会主催だったのでした。打ち上げは地元の韓国家庭料理「京愛館」、料理もまっこりもおいしく、韓国にも遠征しよう〜と大いに盛り上がり、猛暑の大阪は暮れて行ったのでした。




September 10, 2012

在京、磐城高校同窓会

9月8日午後2時からお茶大で開催の「女性労働セミナー」で講演、タイトルは「チェルノブイリの祈りを福島へ」。参加者は女性が多く、涙ぐみながら聞いて下さった。終了後は上野公園内の精養軒での「在京磐城高校同窓会」に呼んでもらい「フラガール物語」を。NPOの紹介をいれて1時間の演目をわずか40分で…。なんとかハワイアンセンターオープンのラストまで駆けつけました(笑)支援ティーシャツ、残ったLL3枚は常磐興産の斎藤社長が全部買ってくれて完売〜。震災、原発事故を体験して、名門磐城高校の同窓生達は古里復興にむけて、これからどれほど力を発揮してくれるか楽しみではないか!!