August 10, 2016

天皇のメッセージ、井原さんの「平和への誓い」

8日の天皇のビデオメッセージ。普通ならとっくに楽隠居の年齢でありながら「象徴」という大役を担って老体に鞭打って働いている天皇ご夫妻。天皇の、皇室の人権について議論してこなかったこと猛省しなければ。憲法を葬り去ろうとする現政権に立ち向かい、憲法を遵守し、災害にあった国民に暖かい眼差しを向けるご夫妻。生前退位はぜひ実現してほしい。そして8月9日の長崎での平和祈念式典。井原東洋一さん、「平和への誓い」素晴らしい内容でした!
「幼い頃、神の国日本、欲しがりません勝つまでは,などと教えられて過ごした私は、相次ぐ空襲に逃げまわり、防空壕で息を潜め、日本の敗戦は近い、と思っていました。」
「原子雲の下は、想像を絶する修羅場となり、日本人だけでなく、強制連行された中国人や動員された朝鮮人、戦時捕虜のアメリカ人や諸国の人々を含むおよそ7万4千人が無差別に殺され、虫や 鳥や植物などのすべての生き物も死滅しました。」
「翌日から救護活動に参加した母や姉兄などの体験で、惨劇の大きさを知りました。その母も姉も兄も、歯茎から血を出し、髪が抜けるなど長い間の苦しみに耐えながらも、次々に原爆症で亡くなりました。」
「広島に歓迎されたオバマ大統領は、空から死が降ってきた、と叙情的に表現されましたが、広島のウラン型原爆に対して、長崎にはプルトニューム型原爆が投下されたことから、私には、二種類の原爆による実験ではなかったのか、との思いがあります。」
「政府には、原爆症や被曝体験者の救済について、司法判断にゆだねず政治による解決を望みます。」
「しかし私たちは、絶対悪の核兵器による被害を訴える時にも、日中戦争やアジア太平洋戦争などで、日本が引き起こした過去の加害の歴史を忘れてはいません。」
「わが国は過去を深く反省し、世界平和の規範たる日本国憲法をつくり、これを守ってきました。」
「国会および政府に対しては、日本国憲法に反する、安全保障関連法制を廃止し、アメリカの核の傘に頼らず、アメリカとロシア及びその他の核保有国に核兵器の「先制不使用宣言」を働きかけるなど、核兵器禁止の為に名誉ある地位を確立されることを願っています。」「地球市民とともに、核兵器廃絶の実現を!」

ハリのある声で堂々と訴えられた井原さんとは長年の友人、とても誇らしい気分です!