September 10, 2015

テントひろばシンポジウムで「権利の為の闘争」を学ぶ

9月9(水)
安保法案の審議、中谷防衛庁長官、安倍首相らの答弁はやればやるほどまったくの支離滅裂、喜劇的なほどなのに自民党が安保法案採決のスケジュールを出してきた。こんなものが通ったら国民にとって大悲劇だ。
日比谷野音で安保法案反対集会があるきょう、やはり日比谷の図書館ホールで「テント広場4周年記念シンポジウム「表現の自由とテント」が開催されパネラーとして参加。専修大学憲法学教授、内藤光博さん、「原発いらない福島の女たち」から黒田節子さん、テント広場から三上治さん、そしてテント応援団から私。大雨、日比谷の集会と重なり60人程の参加だったが、内藤先生の講演は今後の運動に多いに励みになる内容でした。
(民主主義の中で最も重要なのが憲法21条の表現の自由。テントを張って救済を求めるのは表現活動である。そしてデモは「動く公共集会」。憲法13条、国民は個人として尊重される。テントひろばの存在は原発事故で人間の尊厳を踏みにじっている政府に対する抵抗表現のひとつ。憲法という契約書を破った政府は打ち破っても良いのだ。テントを張るのは道路、公園、私有地でもOK。ドイツ語では「法」と「権利」と「正義」は同じで、19世紀のドイツの法学者イエーリングの「権利の為の闘争」にこう書いてある。権利(法)の目的は平和に暮らすこと。その手段は闘いであり、権利は自分自身で守るものだ。)経産省から訴えられてもビビる必要はない。むしろテント広場の意義は、棄民となった人たちがそこに居るという事実を天下の公道を使って知らしめる表現活動なのですね。講談は語りで表現し、テントは存在で表現する。内藤先生の一言一言に大きな後ろ盾を頂いた元気になる集会でした。集会後、外は土砂降り、懇親会会場は道路の向かい側と近いのだが道路はすでに川のようになっている。草履を抱え、足袋のまま、子ども時代に戻った楽しい気分で土砂降りの中懇親会会場に向えたのも内藤先生のお話に力を頂いたお陰かもしれません。誤った政策を直して行く為にも「憲法」をフルに使いましょう〜。