September 22, 2014

那須塩原そして、街なか香織倶楽部発表会

20(土)一月、白河の「アウシュビッツ記念館」併設の「福島原発事故資料館」で講演させてもらったとき、お目にかかった星功さん。那須塩原市文化協会西那須野支部の会長さんだ。彼が推薦してくれて三島ホールで「はだしのゲンを語って28年〜今ふるさと福島は」を語らせてもらった。那須塩原も当時は結構線量が高かく、高速道路でアラームが鳴り続けたことを思い出す。今はだいぶ下がって高速で0,24ぐらい。下路は0,8ぐらいだった。実行委員の鈴木さんは山側にすんでいるため線量が高く自費で芝生を除染し大変な出費になったと話してくれた。栃木県は除染費用を出してない、ここでも多くの方が被害を被っているのだ。ほぼ満席の多くの方が来てくださった、同郷の人や高校の先輩も。手作りの良い会でした。
 21(日)昨日の街なか発表会は、椅子が足りず、急遽桟敷席を設けるなど大変な入りとなりました。簡単なご報告を。織福さんの「袴田事件再審決定〜噂の真相」は殺害された味噌やの専務が市民活動に熱心で、浜岡原発建設反対運動に真っ向から反対していた事実を探り当て、今日の原発事故と袴田事件を関連づけ、お見事でした。
 そして、がらっと雰囲気をかえて久織さんの「外郎売りの口上」早口が始まると早々と拍手がおき、ちかくの女性がわ〜すごいと興奮。
 飛び入り5分講談の織枝さん「講談のいい方紹介」、織幸さん「十条富士の講釈」と時間内でまとめ、短いけれど印象に残りました。
 織部さんの「伊達正宗の堪忍袋」は今回唯一の古典講談として際立ちました。直前の講談サロンで指摘された、間合い、声の使い分けがほぼ完璧で、サロンの時とはまるで別人!?のような出来映えでした。マクラの言葉「なぜ講談をやるのか、そこに講談があるから語るのだ!」これは使えますね!
 仲入り後の伸織さんの「レ、ミゼラブル〜ミリエル司教の正体」。誰でも知っているレ、ミゼラブルにこのような隠れた逸話があったのかと驚いた方も多いかと思います。打ち上げに参加した娘の美由紀が一番印象に残った講談にこれを挙げました。ということは20代の気持ちをきっちりつかんだ訳です、何度も書き直して取り組んだ甲斐がありました!
 久織さんの玉すだれで楽しく盛り上がって、いよいよ最後の田中正造伝、できたてのほやほやの内容を立て板に水のごとく披露し、甲斐節でお客さんを魅了したのは流石です。獄中の姉弟子、林眞須美さんと5回投獄された田中正造をまず関連付け、
かわまた事件の顛末、田中正造のあくび事件など私自身、とても参考になりましたし、田中正造が主張した軍備全廃論など、戦争参加をもくろむ現政権と対峙しているようで、正造さんが蘇ったような力強い講談です。
 講評では、織淳さんがふってくれた林眞須美さんの半纏の話しもさせてもらい袴田さんとともに彼女にえん罪を訴えることも出来たと思います。
 およそ、プロの講談会では味わえないスリルと笑いと講談の名調子の香織倶楽部。11月16日の発表会も楽しみに。
最後においしい料理と飲み物を低料金で提供してくれた街なかさん、
裏方で汗をながしてくれた皆さん、参加は出来なかったが成功を祈ってくれていた皆さんに感謝。ほんとにお疲れさまでした〜〜。