October 27, 2014

イタコを聴き、「標的の村」を観て、そして「安寿と逗子王」を。

22(水)イタコ中村タケさんが第34回伝統文化ポーラ賞「地域賞」を受賞、授賞式前夜、めったに聞くことの出来ない、イタコの唱えを聴かせてもらった。小雨の仲、会場の南麻布セントレホールは満席。小柄でにこやかなタケさん。「オシラ遊ばせ」から祭文「しまん長者」、「口寄せ」より「地獄探し仏寄せ」、「マジナイ」から「一に福徳」など。昨年、恐山へ立ち寄った際、イタコさんの小屋の前は長蛇の列。きょうは目の前で約1時間唱えてくれ、厳かな気分に。本来なら文科省がやるべき記録を残してくれた中山一郎さんはじめ関係者の皆様に大感謝です。
 23(木)広小路亭で神田春陽真打ち披露興行。今や女性の方が多い講談界だが、男性ならでは古典は数多く、特に白波ものは迫力がある。ぜひ、頑張って欲しい!終了後亀戸カメリアホールにて「標的の村」を観る。オスプレイ強行配置の前日、2012年9月29日普天間基地が22時間に渡って完全に封鎖された。強制排除に乗り出した警察にむかって「あんたたちもうちなんちゅうでしょ!」と訴える。ジャーナリストさえも排除されるこの事実をなぜ報道しない!会場がすすり泣きに包まれ、最後は拍手が。沖縄、闘いの島、そして福島も…。
 25(土)豊田おやこ劇場の皆さんと事後交流会の座談会。うりんこ講談ワークショップに参加してくれた小5の女の子も来てくれた!NPOの広報誌をもとに福島の現実を話させてもらいました。木村さんがFBで紹介してくれたコメントです。
「今日は例会「チェルノブイリの祈り」の事後で神田香織さんをお呼びして座談会をしました。
神田さん、相変わらず着物がとても似合います。
帯の締め方を最初に教えてくれましたよ。
座談会の方は福島の今の現状を語ってくださいました。
聞けば聞くほど信じられないと思うお話ばかり。
どうしてこの国の政治家達は自分の利益ばかりしか考えられないのか。悲しくなってしまいます。
福島の方の悩みを聞くと今の自分の悩みなんてとても贅沢な悩みなんだなと思いました。私達は今はとても恵まれてるけど、いつ同じ状況になるかはわからない。
今やれる事をきちんとやっておきたいなと思いました。
2時間あっという間でもう少しお話聞きたかったです。
神田さんは明日は能楽堂で講演です。頑張ってほしいなと思います。」
木村さん、ありがとうございました!

26(日)豊田能楽堂で「知っておきたい日本三大物語」に出演。まずはじめは長野の西光寺、副住職の妻、竹澤環江さんによる「絵解き、苅萱道心石童丸御親子御絵伝」、なんと驚いたことに西光寺さんに25年前「はだしのゲン」で呼んでもらったのでした。環江さんはそのころ婚約中で裏方で。当時の新聞記事まで持ってきてくださり大感激。長野へ行く時はぜひ立ち寄りご住職にご挨拶したいものです。

2番目に私の「いわき発安寿と逗子王物語」18年前にいわきの仲間と狛江社中の皆さんで作り上げた芝居が今、講談として蘇った。悪漢に追われ福島か新潟へ出る親子4人連れ。1000年の時を経て、今、16万人もの方々が故郷を追われ…。きょうをきっかけに再び語りだそうと思う。最後は「人形浄瑠璃、傾城阿波の鳴門巡礼歌の段」昨年徳島で高開さんと一緒に観て思わず涙したことを思い出しました。
案内役の児玉信先生が、きょうは女性ばかりの出演で男性陣は皆さん裏方、舞台を支えた。安倍政権の「女性が輝く社会」は言い始めたが、こちらは間違いなく昔から女性が輝いているのです!おやこ劇場さんからも、劇団うりんこさんからも来てくださり350人ものお客様と感動を一つにした一日でした。

October 20, 2014

奈須りえさん応援、講談ワークショップ小5の活躍、二人で辞めれば怖くない!?

15(水)案の定、きのうの台風騒ぎの陰で憲法違反の特定秘密保護法が12月10日から施行されると閣議決定された。後ろ暗いから、こそこそ決める、いつもそうだ。その上、先週の台風で更新された汚染水濃度が今度の台風でまたまた更新。福島第1原発護岸で過去最高値。福島第1原発護岸の井戸水からセシウム25万1千Bq/L。マンガン54は700Bq。コバルト60は3600Bq検出。ストロンチウム等ベータ線を出す放射性物質も780万Bq!!
これも大手メディアはほとんどスルー。怒りとあきらめをかかえ、来春の統一地方選を目指す前太田区議奈須りえさん応援に蒲田へ。「フェアな民主主義を大田区に!」本来フェアであるはずの民主主義が機能していない。奈須さんは政策がしっかりしていて、明るくてとにかく魅力的な方。応援団の水野さんのアドバイス「街頭演説より車座になって座談をすること」「トップ当選をめざすこと」そう、その意気で頑張ってください。

18(土)毎年3日間の講談ワークショップをはじめて8年目。名古屋の劇団うりんこ、今回は一般にも募集をかけ「うりかんだ一門講談道場」で名古屋へ。初日は一般の方と人形劇団むすび座さんから2人を中心に初級のワークショップを3時間。8月に豊田おやこ劇場さんで「チェルノブイリの祈り」を公演した際観てくれた小5の女子も参加。この子がとても音感がよく、意味はとにかく、聞いたらすぐにその通りに発声できる。大人達をすっかりリードしてくれた(笑)いくつか講談の決まり文句と童話しりとり、義士の討ち入りなど稽古して終了。夕食時、最近は「うりんこ劇団のうそんこ講談師」として俳優の皆さん、色んなところで講談を語り投げ銭をいただいているという、大いに結構なこと。大阪と東京の間で名古屋は講談が根付いていない、ぜひ楽しく拡散して欲しいです。
19(日)午前中は「うそんこ講談師」たちのライブをチェックさせてもらい午後は一般のクラス。なんと小5の少女、あまねちゃん「童話しりとり」の前半をみごとに暗記。大人たちびっくり仰天!!釈台を前に座ってのお披露目では、「外郎売り」を見事に語ってくれました。幼いことからおやこ劇場の会員となり、音楽、芝居などいろんな芸能に触れて感性豊かに成長し、地元の劇団でミュージカルなどにも出演しているあまねちゃん、楽しみながらどんどん吸収して行く!これが本来の教育かも知れませんね。肩に力が入っていることにふっと気がついた私も含めた大人達、彼女が参加してくれて若返ったかも(笑)

20(月)二人で辞めれば怖くない?小渕大臣と松島大臣が同日に辞任。「政治と金」のまさかの杜撰さ。小渕氏の観劇会で参加費の一部を肩代わりしていたら公職選挙法が禁じる有権者への寄付にあたるし、集めていて収支報告していなけらば政治資金規正法違反。これでは大臣辞任だけでは収まらないのでは?お父様の時からの伝統をよくぞいままで継続できたものだ。これがまさしく「上州犯」?
橋下市長が在特会の桜井会長を市庁舎に呼びつけた。はじめからけんか腰で10分で終わる映像を観て吹き出してしまった。桜井氏が「お前は差別主義者だ」といったのには唖然。最後に桜井氏が「出て行け」橋下市長「此処は市役所だ、お前が出て行け」なんか、ね〜(笑)
北京でマラソン大会、pm2.5の汚染で薄暗い。、ガスマスクをかけて走る人も。健康のためのマラソンで健康を害する、これは悲劇なのか、やはり喜劇なのでしょうか。
きょう、一番感動した話題は皇后さまが傘寿をむかえられての言葉。「遺族の人たちの、つらい体験を通して生まれた悲願を成就させるためにも、今、平和の恩恵にあずかっている私たちが絶えず平和を志向し、国内外を問わず、争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を積み重ねていくことが大切ではないかと考えています」。被災地に寄り添い、田中正造記念館を訪ね、また、戦争の記憶が薄れて行くことを憂いて6月の沖縄訪問では対馬丸の慰霊碑に拝礼され…。自分らだけで勝手に決めちゃう、安倍首相はじめ閣僚の皆さん、かみしめてくださいこの言葉を!

October 13, 2014

米寿の祝い、帰還困難区域へ、そして小張佐恵子さん応援

10(金)いわき市へ移動し、植田町の仲間のみなさんと久しぶりに歓談。町役場を植田町に移転した双葉町の話題も。地元民と仮設住宅にすむ避難者の方々、それぞれの立場でやはり断絶があるようだ。地元の小中学校へ転校しているこどもさん達が多い中で、双葉町は「お金をもらっている」などといじめを受けるからというような理由で校舎を新設したそうだ。なんと生徒数はたったの10人!すぐ目の前に地元の大きな小学校があり、運動会、学芸会と盛り上がる、その隣でたった10人の学校…、これってこどもの気持ちになったらどうなの!?混乱している、収拾がつなかくなっている…植田の友人達の言葉はとても重い。そして、誰一人知事選について話そうとしない…。これが福島の現実か(涙)
11(土)父は今まで「年寄り臭いから」と、古希も傘寿も知らんぷりしてきたが、成り行きで米寿のお祝いをすることに。言い出しっぺの私が幹事役で、兄弟、甥姪、親戚など17人が集合。父のいとこのアパレル関係の社長さんが乾杯の挨拶をしようとしたら、父が「いや〜、きょうはほんとにありがとう〜」と最後の予定だった謝辞を切り出し、もう、後はわいわいがやがや、あっという間の2時間でした。帰りは社長の豪邸を拝見することになった。若い甥っ子、姪っ子たちが「すご〜〜い」と嬌声をあげ盛り上がり、久しぶりに親戚も集まって楽しい一夜。両親が元気でいてくれてとにかく嬉しい!
12(日)一日空いたので急遽、兼ねてより激励にいきたかった希望の牧場、吉沢牧場をめざす。帰還困難区域へ、通行が可能になった国道6号を走る。牧場に電話をしても誰も出ないがきっと入れるに違いがない。富岡町、大熊町、フクイチが近くなってくると車内でも6,55などとてつもない線量に。家々の前はフェンスで塞がれ入れなくなっている。辛すぎる現実だ。警察官が道路の辻辻に立っているが彼らの健康が心配だ。道路は通れても訪問するには許可証が必要と言われ、あきらめる。(後日、牧場の入り口は南相馬だから許可がなくても大丈夫と知る)人々が避難した後、野生化した家畜達は、何の罪もないのに「放射能廃棄物」として殺された…。吉沢さんはもはや売り物にならない牛達の面倒を見続けている、そして放射能の影響を研究するために牛を役立てて欲しいと願っている。なんと高尚な心がけでしょうか!きっと、近いうちに訪ねよう、気持ちばかりのカンパを持って。
13(月)ものすごく大型の台風19号が九州に上陸したとテレビは過剰に騒いでいる中、12月の茨城県議選に出馬する小張佐恵子さんの応援で土浦へ。永年脱原発運動に力を入れ、昨年3月にはつくばで「はだしのゲン」、「チェルノブイリの祈り」の昼夜公演に取り組んでくださった。彼女の1番の目標は東海第二原発の再稼働を止める事。その上茨城県の女性議員の全体に占める割合は4.7%と5%を切る全国ワースト10に入るひどさとか。公演終了後に台風が影響か、雨が降り出す。晴れ女、小張佐恵子さん、がんばってください。



October 06, 2014

雨にも負けず風にも負けず、千葉県母親大会

5(日)311で自然の力を思い知らされてまだ3年半…御嶽山噴火で犠牲になった方々の様子が報道され、311の犠牲者と二重写しになり、悲しくて仕方がない。残された方々もどれほど辛いことか…、噴火が土曜日の昼時でなかったらこんなに大勢犠牲になることもなかった、噴火予知は出来ないという。桜島だっていつ噴火するか分からないのに、川内原発再稼働とは!まったく怒り心頭だ。
そしてきょう台風18号が接近している大雨の中、船橋中学校で千葉県母親大会が開催された。なんと800人もの母親達が雨風にめげず参加してくれ、分科会、バザーも盛り上がり、大成功!!そう、母親達は困難に直面してもひるまず、むしろ、燃え上がるのです(笑)「はだしのゲンを語って28年、子どもたちに平和な未来を手渡そう」というテーマで記念講演をさせてもらい、サイン会では本が60冊も売れ、親しく話しかけてくれて皆さんと友だちになったような気分でした。戦争へのレールが敷かれてしまったから、母親達はますますパワフルに繋がって行くのです。皆さん、お疲れさまでした!