April 30, 2014

「夜もすがら検校」いいな〜。

28(月)講談サロンをはじめるきっかけとなった(株)ヘルスウェイ「健康壱番館の店長さんたちの話し方教室。実に今8年ぶりに復活している。店長さん達の売り口上を聞きたいと亀戸の会場へ。約1時間、健康についての丁重で分かりやすい説明。守谷店長、自分のぜんそくで苦しんだ体験を入れ楽しく飽きさせない、これだけできれば話し方教室など必要がないです(笑)
夕方からは日比谷で「講談たっぷり会」55人も来場で大入り。宝井琴梅先生の「夜もすがら検校」(長谷川伸作)は「人間ってやっぱいいな〜」と思わせてほろっと。
今のご時世、貧富の差は拡大の一方、若者達を使い捨てにするブラック企業、残業代なしがまかり通りそうな政治、シングルマザーの収入の低さ、拷問とも言える生活苦をかかえ、孤独に自死する人のなんと多いことか。荒んだ気持ちをふっと包んでくれる、そんな演目。私ももっと古典ネタを増やして、自分もいたわりたいとしみじみ思う講談会でした。

April 27, 2014

鶴丸さん、佐藤さん「継続は力なり」ですね。

23(水)星之助改め、桃川鶴丸真打ち興行、大入り満員。苦節17年、本当におめでとうございます。プラネタリウムの解説員をしているご縁で宇宙飛行士の山崎直子さんもご来場。今秋には神田春陽さんが真打ちに。若手真打ちが次々誕生し、講談会も若返っている(笑)
24(木)新刊本の宣伝でいわきの新聞社訪問。私の思いのぶちまけた感のこの本、地元福島県では複雑な反応があると思う。よく書いたと溜飲が下がる人、そしてそっとしておいて欲しいのにと思う人…。それらを覚悟の上で出版、さあ、どんな反応があるのか今からどきどき。
26(土)佐藤龍彦さんのお母さん、お連れ合いさんに中央台の仮設住宅に会いにいく。お母さんは80過ぎと思えない若さ。背筋は伸びているし、踊り、俳句、吊るし雛、切り絵となんでもござれの多趣味人。すっかりファンになってしまった。楢葉町は双葉町や富岡町と違って当初の町長の判断により「帰還準備解除地区」になっている。3年経ち、今、帰還するかどうか町民は大変な判断を迫られている。楢葉町は廃炉作業の前線の町となるだろう。悩みすぎて精神的に追い込まれてしまった町民が大勢いるという。お辛かろうに…私も悶々としてしまう。そんな時こそ、俳句や踊りといった趣味が身を助ける、と佐藤さんのお母さんは教えてくれたような気がする。52歳のときに夫を失い、苦労の連続、鬱状態になったときこれではいけないと習い事をはじめたという佐藤さんのお母さん。私も3年前のあの日からぷっつりやめたジャズボーカル、新内、都々逸、俳句、そしてゴルフ…。そろそろ復活しようかな。


自分が楽しむ、それが「継続は力なり」の源。佐藤さん、ありがとうございました。

April 20, 2014

新刊本初販売で飛ぶように

19(土)鶴見公会堂で「はだしのゲン」を一席。「「はだしのゲン」を聞いて考えようーどうなる子どもの未来ー子どものしあわせ」主催横浜教科書採択連絡会。行楽日和でお客さんは少ないかなと思いきや、なんと立ち見がでるほどの大入り。それだけ横浜、神奈川の教科書選定は問題があるということでしょうか。中学校の歴史、公民教科書は全て全国でたった4%しか使われていない「育鵬社」。資料のコピーをみたら戦争を肯定する歴史館や人権尊重よりも国への忠誠を強調する書き方が随所にちりばめられ、戦前?って感じ。ま、安倍首相は喜ぶだろうが、どうにも困ったものです。
それはそうと「3.11後を生き抜く力声を持て」新刊本初販売で飛ぶように売れました。嬉しいスタートです!


April 14, 2014

サロン発表会

13(日)サロン発表会。まずは山梨在住の織手さん、自作の織物の着物で登場、元気いっぱいのびのび「秋色桜」を演じ、次は織枝さんの実体験「大動脈乖離物語」たんたんと自分の当時の様子を描写する、それが可笑しくて。マルセさんの「客観的に描写すれば全てが喜劇になる」そのものでした。高橋千織さんのプロはだしの「山内一豊の妻」、飛び入り講談で織淳さんが「望郷桜」を。これは富岡の桜にまつわる創作でたしか2日前にできたとか。福田織福さんの「英霊の大脱走」は安倍首相の靖国参拝をうけてタイムリーな演目、そしてトリの高橋織丸さんは古典で「出世浄瑠璃」。みなさんの個性が十分に発揮され、いい会となりました。
香織倶楽部、ますます先がたのしみです。


April 08, 2014

「SAYAMA」から「ある精肉店の話」

4月5(土)「SAYAMA」を観る。石川一雄さんと佐智子さんの会話、お二人の人となりがよくわかりほのぼのとした日常の映像の中で、無罪を訴える闘いが続いている。ご両親への思い、兄の語りに涙を禁じ得ない。いいドキュメントでした。その後、氷川神社のお花見へ。安田さんに映画のことを話す。裁判所は狭山事件に関しては動かない、再審はないだろうとの見解。映画のなかでいってたように亡くなるのを待っているのか!あきらかなえん罪事件、なんとか再審の道が開けないだろうか。

6(日)スペースゼロで開催された「311を忘れないー子どもの今と舞台の力ー」午後から大沼高校演劇部の「シュレーディンガーの猫」を観た。震災し会津地方に高校に転校して来た二人の少女。「お別れ会」で彼女達の心の叫びがあきらかになって…。終盤は涙なみだ、全国の高校で演じ続けてほしいと願う。

7(月)きょうは「ある精肉店の話」を観た。大阪貝塚市での屠畜見学会。牛のいのちとまじめに向き合う北出精肉店。枝肉を切り分けで店頭に並ぶ家族4人の共同作業。一家がとにかくまとまっていて信頼し合っていて仲が良くて…5日にみた「SAYAMA」でも共通した家族の仲の良さ。非差別部落ゆえのいわれなき差別を受けて…。人の痛みが分かる人たちの優しさ、暖かさ。今の政治にこれがあればとしみじみ思う。エネルギー基本計画で自公は堂々と公約違反。「再稼働」を打ち出す。しかも、福島の事故に対する反省の文言は削除して。あってはならないことが次々と。お花見している場合ではないかも!?