August 14, 2012

ローズホテル、そして常円寺

9日
機材車が高速道路でタイヤがバースト破裂、とスタッフから連絡が入ったのは湘南ラインで横浜に向かっている午前8時半のこと。まず、怪我がなくてよかった。
横浜は中華街のローズホテル「第59回関東地区母と女性教職員の会」の全体会での講演と講談。挨拶で、35年前の米軍ジェット機墜落の「哀しみの母子像」の紹介をしただけでも、相当の方が涙をこらえきれずに。「はだしのゲン」も原爆音こそなかったが、600人もの皆さんほんとによく泣きながら聞いてくれた。これからは女性の時代だな〜とつくづく思った一日。昼食の中華料理も美味しくて、つい生ビールを(笑)
11日
私たちの団体NPO「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」の最初のイベントに出演してもらった福島市、常円寺の阿部光裕さんの「つるりん学校」に講師として呼んでもらう。演目は「フラガール物語」。午前中に福島駅へ。お昼のラジオ番組に生出演させてもらって、お寺へ。3月にも案内してもらった裏山の「仮設汚染土置き場」、5ヶ月で倍ぐらいに増えている。特注のドラム缶の上に線量が書いてある。10μとか、とにかく高い。控え室の離れ0.5μ。

夕方、心配された雨ももちそう。ご本堂での講談は独特の雰囲気。大勢の檀家さんの席は前方は境内のテント、斜め前にも、横にも後ろにも。講談終了後は厳かな万灯供養。数多のろうそくの火、太鼓、読経の声…。ふと思った。原発事故から1年と5ヶ月の今日、私ははじめて心静かに亡き人々への供養の時を得たのではないか、と。私の身内は無事だったが、いまだに遺体さえみつからない方々の胸中を思うとこみ上げるものがある。二度と福島の悲劇を繰り返してはいけない、その為になにができるか…。