July 28, 2012

27日は松本と立川で

27日。
松本少年刑務所「少年母の会」に呼んでもらい、猛暑の中、前日のうちに松本着。老舗の旅館「菊之湯」で丸山さんと母の会の会長さんと会食。温泉につかり久しぶりにくつろぐことができた。旭町中学校桐分校、2年前「塀の中の中学校」というタイトルでドラマ化され、名優たちが出演していて私も面白く観た記憶がある。その生徒さんたちによる合唱発表の午前9時50分から会場の体育館に入って聞かせてもらった。「か〜さんが夜なべをして〜」最近とんと聞く機会のない「母さんの歌」と「フォーエバー」の2曲を坊主頭でスラリとした灰色のズボン姿の11人の青年たちが心を込めて歌ってくれた。母の会の会員の皆さん、涙ぐんでいる方も。戦後まもなく、義務教育を受けていなくて、勉強したいとねがう受刑者たちのためにつくられた桐分校。生徒さんに年齢制限はない。今や日本人はほとんど義務教育を受けていて、11人の内、外国人が8人とのことだ。3年間の勉強を一年でやるのだから結構大変かも?少年刑務所は26歳の誕生日を迎えると他所へいく。今、308人の受刑者たちが作業をしながら過ごしているとのこと。「少年母の会」は地域ぐるみで「少年」たちを見守ろうと59年に創立されたそうです。
体育館での講演の後、所長さんが教室や作業所も案内してくれた。車の修理場もある。資格もとれるそうだ。木彫りの部屋は整然としていて掘りかけのフクロウや鷲などが棚においてあった。

写真は分校の教室きれい!狸のほりもの。
塀のすぐ外では販売店があり、そこでは全国の刑務所の受刑者たちの手作り品が沢山。私はサンダル、便せん、ランチョンマットなどを記念に求めて、少年刑務所を出た若者が差別されることなく社会復帰できる世の中を切望しつつ、帰りのスーパーあずさに乗り込んだ。
 そして、立川着、ものすごい暑さに一瞬、うっ、まるでサウナ(笑)立川市民会館小ホールで「チェルノブイリの祈り」公演。主催の三多摩平和運動センターは33年前から月一回の「反核座り込み」を続け、それがなんと400回!以前にも「はだしのゲン」や「哀しみの母子像」「チェルノブイリの祈り」でツアーを組んでもらったこともある。まさに「継続は力なり」を実感した一日でした。