April 04, 2012

4月のいわきで

4月4日 春の嵐の翌日はおだやかでいい天気。
ベランダの空鉢を巣に、いつの間にか卵を温めはじめたつがいの鳩。相棒が、昨夜の暴風雨をどこで耐えたのか、元気な姿を現したようだ。クッククックという2羽の会話で目を覚ます。
それにしてもここ数日の天候のめまぐるしいこと。31日は強風のためスーパー日立が8時間も遅れて運行。2日は今度は常磐線で人身事故が2件つづいて運休が続いた。結局私は一番確実な高速バスで2日にいわきへ移動。
 さあ、帰ってから驚いた。まず夕方のローカルニュース。新年度初日、福島再生を誓う若者たちの入社式の様子につづいて4月から一部の地域に戻る人たちのインタビュー。川内村に帰った人いわく「帰村できても雇用が問題だ15人いた従業員のうち11人がやめたから仕事は続けられない」。そりゃそうです。寝起きだけはできるが、店舗は?学校は?
次は「おいしい福島キャンペーン」のお知らせ。「風評被害もありますが県産のものをどんどんたべてほしい」と野菜を食べてる映像の後、キャスターが堂々と言っている!おいおい。
県内の小中学校ではすでに1万2千人が転校しているが、今年度新たに300人が転校したと。見ていた父親がぽつんと「放射能なんでこわくないんだぞ」テレビ新聞からしか情報を得てない多数派の一人の彼は、一年経ってそのように「洗脳」されたわけです…。福島県から、いわき市から、放射能の話題は次第に遠くなっていく。そして数年後の悲劇はそっと近づいている。
写真は近所の公園で。