December 03, 2012

「生存権」が問われている

2日はわれわれNPO法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」のシンポジウム「原発事故の責任を問いつつ、今私たちにできること」が水道橋YWCAで開催された。選挙戦突入のあわただしい中、予想数を超え100人近く来てくれた。
はじめのチェルノブイリツアー報告は残酷な現実の写真の数々に会場声もなし。報告者の一人宗像さんはいてもたってもいられず一月に郷里の須賀川に戻って活動すると決意表明。こどもたちの健康にとって一刻を争う事態だと緊迫感が会場に広がった。 高橋哲哉さんの講演。テーマは「犠牲のシステムーフクシマ」
ある人の利益が別の人の犠牲の上にのみあるのが犠牲のシステム。生活、健康、財産、命、人権、希望、こうしたすべてを奪って、ある人たちが儲けている。これは人として許せない、倫理的に許せないと静かな怒りが伝わってくる。そうした犠牲を増長させる大メディアの罪はほんとに大きい。これを糾さないとこの国はもう終わりだ。
さあ、いわき市議の佐藤和良さん登場。まず「3月15日のプルームは静岡にも達してます。都内にもヨウ素131が落ちてます。外にいた人たち、被曝しているんですよ」とはっきり。スピディーの情報を隠し、県民にむだな被曝をさせ、山下氏をつれて来てなお日常的に被曝をさせ続けている県知事の責任を糾弾する。鋭くて小気味いい。
 だが、彼は言う「よく疲れているねと言われる、福島の仲間達もみな疲れ果てている」闘う市議でも疲労困憊しているのだ。仮設住宅で2度目の冬を迎える人たち、全国に散らばって辛抱している皆さん、そして残っている方々の90パーセントがこどもの将来が心配している。「生存権」が問われている選挙だ。あの山本太郎さんもひとりで政党をたち上げた。その名もずばり「いまはひとり」党。今度の選挙は革命の始まりかもしれない。
12月1日
昨年につづき市川の女性達がまたまた声かけてくれました。「第10回市川女性のつどい」で「はだしのゲンを語って26年、今フクシマが」というテーマの基調講演。オープニングで演奏と歌を披露してくれた市川南高等学校の生徒さんたちも最後まで聞いてくれ、一緒に記念写真。