December 25, 2012

中沢啓治さんは心の中に生き続ける


朝、新聞社の電話取材で始めて「はだしのゲン」の中沢啓治さんの訃報を知った。19日に肺がんでお亡くなりに…。26年前から語っている「はだしのゲン」、私の生き方の道筋を教えてくれた作品だ。思えば窮地に陥ったとき被爆した方々の苦労を思い、何のこれしき!と「はだしのゲン」は私を叱咤激励してくれた、この作品を語り続けて私が一番力を貰った。
今年の8月6日、広島の平和に集いに呼んでもらった際、主催者が中沢さんを招待してくれていた。ロビーで数年ぶりの再会。これが最後となってしまった。マスク越しに「身体に気をつけてがんばってね」と。今年最高の思い出はこの再会。今年最も悲しい出来事は…中沢さんの訃報。私の講談「はだしのゲン」を聞いてくれた数万人の皆さんの心の中に、そしてこれから聞いてくれる皆さんに、かならずこの作品は元気を分けてくれる、中沢さんは姿は見えなくなっても、生き続けるのです。心からご冥福を祈ります、そしてこれからも「はだしのゲン」を語り続けます!