October 22, 2012

復興予算をこどもたちの移動教室に!

19兆円もの復興予算は、もちろん私たちの血税ですが、どうやら官僚の「ずる」賢いやり方で従来通り無関係なものに使われているようだ。捕鯨調査と被災地とどう関係する?(怒)この予算で自分たちの建物を耐震補強してどうする?(怒)沖縄の道路とどう繋がる?(怒)そんなとき、白石草さんからfacebookのエベント案内が「復興予算をこどもたちの移動教室に!」これだよ〜!と院内集会に参加。
おなじ思いの人たちが集まり立ち見がでるほど。移動教室を実行した伊達市から富野小学校宍戸校長、湯田教育長が発言。また福島県内からの保護者、中3の横田君、支援者として川崎からの報告、と盛り沢山で質疑応答の時間はなし。「被災者支援法」に熱心な国会議員も参加。
 まずは今年の7月に札幌へ移住した中手さん。今までの保養は民間が金銭的な負担をしてきて限界がある、「公」の支援が必要と挨拶。
次に移動教室のDVD、とはいっても3泊4日で、チェルノブイリの事故後の「一月」にはほど遠いが実現しただけでも効果大。受け入れ先の新潟の小学校の生徒さんたちも喜んで受け入れ、きっと友情が芽生えたことと思う。
宍戸校長「ゆるい坂で草の上に寝転んで転がっていいと言ったら生徒は目を輝かせ、本当にいいの〜!と何度も確認しやった〜と大喜びで転がって行った。保養先でこどもたちは道の真ん中を歩く。両側の草花を避ける習慣がついているから。受け入れ先はびっくりする。線量の高い中通り浜通りの子ども達いぜひ保養をお願いしたい」「移動教室は教育的意義がある、感謝の気持ちを育み、大人になったら恩返ししたいと子ども達は思っている。こどもは大切にされればされるほど優しく成長できる。結果として放射能からの保養もともなう」
校長の熱弁に私は泣いてしまった。心のこもった真摯な言葉、プライドの高く融通のきなかい?福島県内の教育委員会にも配慮したかのようなものいい。
横田君もしっかりと「僕たちにはストレスがたまっている。こどもたちが保養などで放射能から逃げる時間は平等ではないです。情報格差を埋めるには行政の協力が必要なのです」この中3の言葉をしっかりと拡散して行きたいし野田さん達にも聞かせたいな〜。


3度目の松本、坐禅断食道場

7日の池田町公演の際に宿泊させてもらった野口法蔵師の指導のもと、松本市は美ヶ原温泉で半年ぶり、3度目の「坐禅断食道場」、今回は下の娘も一緒。紺の作務衣を着た娘は上手に足を組む。なかなか決まっている。私も組んでみたが右足がしびれてしまい、2回目からは正座。今回も定員いっぱいの45名の参加。昨年10月にご一緒した方々もいて、なつかしく挨拶。何人かはその後公演にもきてくれている。
初日はいつも頭がさえて眠れない。というか、ビールが入ってないからか(笑)

 2日目は一日9回も坐禅を組むので結構しんどいが、午後から2時間の講話の時間があり、参加者や法蔵師からいいお話が聞ける。今回は私のも声がかかり、「人と文化ネットワーク」シンポジウムの案内や福島の現状などを話させてもらった。途中、「チェルノブイリの祈り」のさわりも紹介、重たい雰囲気になったので「フラガール」もちょっと。なんと一時間もしゃべってしまいました(笑)
 いよいよ法蔵師の講話。曰く、人間の病気は「ストレスと思考」同じことをなんども考えているとNK細胞、ナチュラルキラーを落とす。脳に支配されないのは腸だけ。腸の脳が脳を変える。神経系統が変わる。身体を変え、脳を変えると勘が冴える。これが「悟り」に繋がる。法蔵師は9時に寝て3時に起床、10キロ離れた滝で「滝行」。秋から冬に向かうこの時期が辛いと言う。だが「般若心経」を唱えると身体が勝手に動くという。途中のお堂で五体投置を繰り返し10時に帰宅、そして食事。肉魚は取らない。法蔵師はその昔、一日10時間の五体投置を10年間も繰り返した方だ。その後、断食指導に。1年に120日断食されている。大勢の中にあって、法蔵師だけはまるで輪郭があるようにくっきりと浮かび上がる。これを「オーラ」というのだろうか…。
 3日はいよいよ待ちにまった「明けの食事」、野菜のおいしさに涙が出そうになる。7日に主催してくれた小林瞳さんが来てくれて、松本民芸館に案内してもらい心身ともに文字通りリフレッシュ。
復興予算のでたらめな使い方、ほったらかしの福島の子ども達の健康、大間原発建設再開、などなど人間業とは思えない現実に私の頭はストレスだらけ、「なぜ?どうして?」同じことをぐるぐると思考している。しかし、免疫を落としている場合ではない!ヤケ食い、ヤケ飲みはしばし返上、小食で踏ん張ろうと、高速バスから長野の見事な風景を目に焼き付けて帰宅した私でした。