June 26, 2012

小平市と新宿の2日間

24(日)
 昨日からスペースゼロで開催の Sharing in 新宿コンサート。「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」の挨拶をさせてもらいました。ネットワークではTシャツの他にはじめて福島のお米の販売を試みました。
汚染度が低くても福島というだけで全く売れなくなってしまった宮城県との県境、国見町石母田(いしもだ)地区の実においしいコシヒカリ。セシウムは検出されないか、たとえ検出されても0,6〜0,62(1キロあたりのベクレル量)という値は新基準100bqよりはるかに低い。関東他県より低いのです。説明書きつきの販売となりましたが、皆さん、応援で買うよと、なんと無事に2キロ入り1500円45袋完売!「あつかしファーム」の皆さん、応援してますよ〜。


23(土)小平市、ルネこだいらで男女共同参画企画「フラガール物語」、晴天の土曜日大勢の皆様がおこし下さいました。挨拶で再稼働なんてとんでもないといったら拍手がきて、嬉しかった!着物はお初のえんじ色の絽の訪問着、ちょっと地味かな〜と思ったけど、舞台映えしたようでホッ。ボランティアの人たちも協力してくれて、支援Tシャツは飛ぶように売れ、福島県人会の人たち、高校の先輩後輩たちも声かけてくれて、終演後のロビーはなつかしいお国言葉でいっぱいでした!みなさん、ありがとうございました。

June 25, 2012

花を掲げて、あじさい革命!

22(金)再稼働許すまじと、官邸前行動に参加。5時半にいったらもう長蛇の列。在特会のスピーカーのうるさいこと。私は興奮し、ツイートで大忙し。
「今、彼らは再稼働賛成と言っている」
「どんどん列が長くなる、清志郎の歌が聞こえてくる」「私に護衛がつきました」

「やあ、やあ、我こそは!続々と集まってます!再稼働反対のシュプレヒコールが始まった」
「官邸前はどこまでも拡大し、首都高霞ヶ関をはるかにこえ、すごい事になってます」
「千葉れいさん、あじさい掲げ、あじさい革命宣言!2万人を超えました」
「鎌田慧さん、安全性も理由もない、子どもたちを犠牲にする。許せない。僕たちはきめてない。野田首相、出て来い」やさしくおっとりした口調の鎌田さんも活字にすると、…はげしく怒ってる。
続いて落合恵子さん、「私たちは絶対ゆるさない、…でも、みんな、怪我しちゃだめだよ」
私も発言させてもらいました。ついに4万を超え、なんと車道が開放されました。「官邸前、浪江町の住民、希望の牧場主怒りの訴え!残りの人生をかけてがんばるぞ。そう、残りの時間、めいっぱい私たちも怒りの声を上げよう。ここにこれない人たちの分も」
つぶやき始めたらどんどんRTしてもらい、なんとこの写真は160人も!「今、この瞬間。見てこの真剣な顔つき、皆さん心から本気です!!」

あるフォロワーは「明日の小平でのフラガール大丈夫かな」とつぶやいたら「フラフラガールにならないで」と笑わせてくれました。
黙っていたらストレスでやられてしまう毎日、凄い元気をもらった。おそらくみなさんもそうだろう。「ひとりだと気弱になる、繋がれば元気になる」来週もいくぞ〜〜!


June 20, 2012

20キロ圏内訪問記

6月16日
前日再稼働に反対する市民が1万人以上も首相官邸に集結した。
今日午前に首相ら4大臣が集まって再稼働を決めるという。
いわき社民党で佐藤龍彦さんの車に同乗し、20キロ圏内に向かう。
広野町に入ってすぐ、役場の前の古市強さん宅で雨合羽をきて準備。古市さんの奥さんは安寿と厨子王の乳母、竹の出身地のところだそうだ。奥さんの家も津波に持っていかれてしまった。
閑話休題。
ご存知安寿と厨子王伝説。実はゆかりの地が福島県内に点在しているのです。母子と乳母は悪者からのがれ福島から新潟へ。京都を目指すが、だまされて母、信夫の方と乳母竹が一つの舟へ。安寿と厨子王は別の舟と離ればなれになったとき、竹は海に身を投げた。その竹が龍に姿をかえ、空を飛んで古里広野へ戻り、松にからまり血の涙を流したという「血塗りの松」。海辺にあったがはもうだいぶ前に枯れて今はないそうだ。竹を奉る蛇王神社では毎年6月には竹祭りが開催されたが去年からはお休み中…。この話を講談で復活させるつもりです。

今、広野町は600人ぐらい戻っているが、インフラ、病院、仕事、保障などまだ。本来は戻すのとセットでなければならないと佐藤さん。古市さんに案内してもらい2つ沼総合公園は作業員のための宿舎が立てられかつでは子どもたちがきゃきゃと遊んだ遊具の周りは草ぼうぼう、見る影もない。ここは0.3μ。

少し移動してサッカー支援センターへ。3階の屋上からスタジアムを見下ろすと、作業員宿舎で埋め尽くされていて、時計が2:46で止まったまま。

ここで古市さんと別れ、ジェイビレッジの検問を通っていよいよ20キロ圏内へ。
天神岬から火力を遠くに見て眼下の景色を見下ろすと、霧雨の向こうに津波でやられた様子がおぼろげにみえる。ここは広々とした公園で子供連れで賑わっていた憩いの場所。私もなんどか来たことがある。線量は0.78マイクロ。
富岡町のエネルギー館前当たりで2.0マイクロ。ここは母と入ったことがある。もう25年も前のことだ。二人でドライブがてら原発見学に行ったのだが、入り口で追い返された。「危なくないならみせてもいいべ〜」と交渉したが相手にされず、かわりに「エネルギー館へどうぞ」。エネルギー館の中身はキュリー婦人やエジソンが出てきて、かれらが原発を作ったような印象にしてあり、あきれ果てたものだった。
2エフ入り口で0.7マイクロ。夜ノ森の桜並木、雨に煙って寂しい限り。「リフレ富岡」は宿泊施設もある立派な建物、ホールから宿泊施設までわざわざ長い廊下を渡る。遠いな〜と思ったものです。ここは4.2μ。
双葉町に入った。「原子力明るい未来のエネルギー」の看板を見てアウシュビッツのそれを思う。「労働は自由への道」。為政者は後ろ暗いことを企むとき、響きのいい言葉を生み出す。「社会保障と税の一体改革」もそうだ。そして裏切られ、国民は犠牲になる。なんども繰り返されると、もう悲劇なのか喜劇なのか分からなくなる。

院長が逃げたとデマがとんだ双葉病院。ベッドがそのまま!50人以上の患者さんたちが避難中、避難先で亡くなった。


100億かけたオフサイトセンター、何の役にも立たなかった。
2年に一度避難訓練が行われたが、出るとお弁当が振舞われた。消防士たちが動くのをただ見学していただけだったと佐藤さん。
大熊町に入ると線量がぐんぐん上がる。熊小、中の前で30マイクロ。車の中でも10マイクロあった。
400人以上が津波の犠牲になった請戸地区、原発事故のせいで救助してもらえず衰弱死した人も。

小学校の建物がポツンと残っていた。小学生たちは避難途中とおりかかったダンプカーに全員乗せてもらい、奇跡的に助かったという!

20キロ圏内、これだけの現実が未だに放置されているのに、どの口で再稼働などといえるのか。
国民の生活を守るため原発を再稼働するならば聞きたい。福島県人は国民ではないというのか。
福島県人がどんな気持ちで再稼働のニュースをきいているか、そんなことも想像できないのか!我が国の野の字の方は。
そうだ、今度は野の字をつれて20キロ圏内へ行こう!



June 09, 2012

責任取るなら「切腹」してね

8日。
なんと、夕方6時に官邸で野田首相が「国民生活を守るため、大飯原発3、4号機を再稼働すると発表」。大勢の仲間がツイッターで知らせ合って官邸前に向かう緊急事態となった。私も駆けつけたい!が、私がいなくては「チェルノブイリの祈り」公演はできね〜べ…、とマクラで挨拶、杉教組主催、座高円寺での公演は「再稼働反対」の熱気の幕開けとなった。
「事故がおきたら責任を取るというが、それならまず、ほったらかしの福島県人の責任をとってから言え」「私らの税金で、国民に塗炭の苦しみを与える政治家を養うことはもうできない。政治家が私たち国民に牙を剥いた。私たちは生存をかけて彼らと闘わなければ」と随分勇ましい挨拶をし、皆さんに「語勢の発声」を練習してもらいみんなで「再稼働辞めろ〜」と気迫の声を張り上げた。こういう公演も珍しい!?
舞台も客席も気持ちが一つになって大いに盛り上がり、気がついたら30分もしゃべっていた。
マキが入って急ぎ本編に移ったが、次から次へと怒りが込み上げ、呼吸を整えるのが大変。導入のテーマ曲の間、なんども深呼吸して、講談に入り思いのたけをこめた一席となった。
講談終了後、書籍販売のサイン会にため受付に行ったのだががなかなか
お客さんたちが出て来ない。どうしたのかな?打ち上げでそのわけが分かりました。最後の挨拶で杉教組の委員長さんが絶句してしまったのと、お客さんたちがほぼ全員アンケートに記入してたため。このアンケートがまた熱い!こうご期待。

 今回の野田首相の発言、絶望のふちにしがみついて生きてる福島県人の心をどれだけかき乱し、落胆させたことか!「責任を取る」ということは、講談では「切腹」だ。野田さんはもし大飯原発で事故が起きたら、そのお腹を出して、刀を突き立てる気があるのか!一人で切腹するのが寂しいなら、原発担当大臣の細野さんもいっしょにどうでしょう。えっ、ぼくは切腹より接吻がいいってか〜〜。
サッカー、官邸前集合と、客足は今イチだったが、打ち上げは終わりを知らず、最終に飛び乗った私でした。杉教粗のみなさん、ありがとうございました!次は「哀しみの母子像」ね(笑)

June 03, 2012

どんな強い愛も、放射能には…

2日「脱原発をめざす女たち6、2集会」は大飯原発再稼働許すまじ!と約400人以上が参加して盛り上がりました。飛び入りで加藤登紀子さんが一曲披露、大竹しのぶさんのビデオレターも。
私は田中優子さんの後に。福島の現状、秋田での避難者の声、「チェルノブイリの祈り」の事故処理作業員の被曝の様を。田中さんは白っぽい着物、私は黒。打ち合わせた訳でもないのに以心伝心!渡辺一枝さんの南相馬での仮設での人々との心温まる交流の話を、坂田雅子さん、上野千鶴子さんと名調子は続き…。
大飯原発再稼働という信じられない現実に女性たちは怒りの鉄槌!それにしても「関西広域連合」ってその筋の名前っぽいしやることもその筋っぽい?一時でも橋下市長にすがろうと思ったら人は反省しなきゃ「やはり人には頼れない」そう、もう自分で立つしかないのです。気付かせてくれた意味で橋下さんは偉いかも。闘いは正念場!
終了後一緒にお茶したジャーナリスト鈴木博喜さんの報告です。「民の新聞」
鈴木さんはアルバイトで取材費を捻出しながら福島に通い取材を続けています、「民の新聞」応援よろしく!
帰りに新宿西口によってパチリ。