October 21, 2011

2泊3日の座禅断食道場・腰痛との闘い

16日
朝から自主断食で水を飲むのみ。野口法蔵さんに電話した。「松本迄来れるなら大丈夫です」。「特急あずさ」で松本へ。座席から立ち上がる時の痛いこと。バスに乗り換え空腹抱えなんとか開始直前の5時59分に到着。美ヶ原温泉郷「芝浦荘」のホールに40名以上まわりの壁に寄りかかるように集まっていた。
思えば3、11以降、以前にましてお酒飲まずにはいられないような日々。それほど強い訳でないのに…。NPO法人立ち上げのいそがしさ、雑事もふえておろおろし目のまわるような日常。つい自棄食い自棄のみ?!3、11以前に申し込んだ合宿だったがとてもタイムリーに思えた。
ところが、腰痛で座禅が組めない。初日の3回の20分の座禅、正座したり、椅子をかりてすわったり、と。座禅が終わった後は背中に鉄板が入ったようにジーンとしてなかなか立ち上がれない。「歩く姿は百合の花」どころか、がにまたで、背中を丸めて何とも格好が悪い。しかも席は新参者だから?一番奥の隅。水がある廊下までたどり着くのに、ひーひーいいながらよちよち歩いて…。法蔵師が「座禅断食のススメ」(七つ森書館)にも出ていたぎっくり腰を瞬時に治すマッサージをしてくれた。直後は膝が伸び楽になったが、座禅後はまた痛くなりがに股。
部屋は3人部屋で、たまたま一人が風邪ぎみでいびきを。深夜12時、布団をかかえ外に出て、ホールの横の和室に避難し、何とか就寝。こうして一日目は終了したのでした。
2日目、
きょうは9回の座禅を組むと聞いて気が遠くなりそうになった。腰痛は少しはましになったが一回組むたびにもとに戻る状態。きょうも正座、あぐら、足をのばすなどいろんな形で座禅を。20分で100数えるのが理想だそうだが、痛いと息が浅くなるのか150〜200ぐらい。終了前に師が立ち上がり、肩や背中を板で叩いてくれる。これが気持ちいい。
あまりに天気がいいので、午前の休憩時に散歩に出た。道路の向かい側は温泉施設、小川の土手にコスモスが咲いている。歩いているうちに道がわからなくなり、痛い腰をかかえて小走りで戻った…なにやってんだろう、私。
午後の20分の合掌行はすごかった。頭の上で合掌して般若心経を7回となえる。二の腕がすぐに痛くなって降ろしたくなるも回りを見渡せばみな頑張っている、というわけで私も頑張る、で、出来た!!
夕方の法話の時間に、ご指名をいただいた。「チェルノブイリの祈り」の紹介や、被災地福島の話、滑舌、カラスの発声など、みなさんにも楽しんでもらう。なんと、みなさん、空腹なのに、良い声が、大きい声が出た。これには驚いたが、もっとびっくりしたのは、腰痛でげっそりしていた私がマイクをもったとたんに喋りまくり、「外郎売り」にいたってはかつてないほど、早口で出来た。空腹でぎっくり腰なのに、どういうわけでしょう?
3日目、
6時半読経、3回の座禅。休憩時に幸手市から参加の足裏マッサージ師山田さんが腰に効くストレッチを教えてくれた。次の休憩には
岐阜から参加の土屋さんか「いいお話を聞かせてもらった、せめてのお礼」と足首マッサージをしてくれた。みなさん、ありがとうございます〜。
そして待ちに待った「明け」の食事。

いや、梅湯(講釈師にもいる)大根のおいしいこと。どんぶりに4杯位大根を食べて梅湯を飲んでおなか一杯。でも、お腹はうんでもすんでもない。1時間位後にやっと便意を催して、宿弁が!皆の会話は「出た」「まだ」「一回目」「3回でた」「やったね」と排便の会話のみというのも面白い。すっきりして解散。明けの食事は20日迄野菜や天然酵母パン、麺、蕎麦など。コーヒーも日本茶も駄目。そして来週の火曜日迄は普通食でも酒、タバコ、肉類は禁止で通常半量程度。かえりの「特急あずさ」で気がついた。視力がよくなり景色が遠く迄見渡せるようになったことに。2泊3日の座禅断食道場は空腹よりも腰痛とのたたかいでした。それにしても、参加者がみなさん、ユニークで話が面白い。「チェルノブイリの祈り、続きがききたい」と言って名刺をくださったやなさわさん、面白法人カヤック http://www.kayac.com/ をやっていて、「こえ部」では朗読や、歌や、独り言や、あらゆる声が!こういう発想ってすごい!講談協会もこういうのを取り入れれば新人がたくさん来るのでは?