October 04, 2009

サナトリウム最後の日

 7時に起きて近所を散歩、途中で道に迷い8時過ぎに戻り、朝食の一杯のジュースを飲み、いそいで地下のホールへ。いつもの講義は一時間ですぐストレッチになるのだけど、今日の石原先生の講演はなんと2時間半。終了後、写真の普通食をいただく。
 先生の話は、だじゃれというかギャグというか、まず「書いて、喋って、左うちわ」と、とにかく楽しい。180冊本が出てるがタイトルと見出しが違うだけで、ほとんど同じ内容だから何冊も買わなくていいとのこと。
「一食やめるか、人間辞めるか」「過食の典、食べるのは結婚式だけ」「食べていけないのは人だけ」など笑わせながら、病の本質に迫って、西洋医学をチクリ。免疫力の白血球が病を治すと知りながら、その白血球をも壊す抗がん剤を平気で使う医者たちは、国家試験までで能力を使い果たし、正常な判断が出来ないと嘆く。
 
 西洋医学が入ってきて漢方が撲滅されそうな明治時代に西洋医学一辺倒ではなく、東洋、西洋それぞれのいいところを取り入れるべきと主張した和田啓十郎のように、石原先生も昔の人たちの民間療法の知恵を私たちに教えてくれているような気がする。

 この4泊5日のサナトリウムの体験は、私の長年の生活を見直すきっかけとなった。ついつい習慣となっていた飲酒と3食。空腹では力が出ないと思っていた。空腹感が辛くないどころか、身体が軽くなり、頭はすっきりする。ネタも覚えられそうな気がする。なによりも自分の身体の内部の細胞とか微生物などの精密な働きに驚いた。彼らに苦労をかけてはいけないと思った。口に入る食物にも親近感を覚えるようになった。
「一日一回空腹の時間をつくり」「一日一回汗をかく」「朝はジュースで昼軽く夕食たっぷり」とりあえずはこれらを実践してみよう。
それにしても、ごちそう無しのお酒無し、具無しのみそ汁やおかゆで感謝され、旅館並みの料金を払わされ、それでも次回を予約してサナトリウムを後にするのだから、なんか可笑しい。