July 26, 2008

「被害者と加害者の出会いを考える集い」

Oceanの「被害者と加害者の出会いを考える集い」に参加。
14年前の6月、松本サリン事件で自らも被害者でありながら一年近くも犯人扱いされた河野義行さんのお話は、自分がその立場だったらどうなっていたかと思うと、実にリアルでぞっとする。
 サリンの後遺症で記憶もおぼろげ、吐き気、39度近い熱、しかも奥さんが生死の境をさまよっているという混乱のなか、警察は早々に犯人扱いのシナリオを進めている。加害者の家族も被害者の家族も同じ報道被害、人権侵害にあう。河野さんの友人でさえ「町内を出て行け」と。親戚は「離婚して欲しい」と。
 その河野さんはオウムをうらんでないというとマスコミは驚くそうだ。そのことに河野さんはあきれる。自分たちは私を犯人扱いしたではないか?その反省は?
 人生は有限。加害者を恨む人生が自分にとって楽しいわけがない。といいきる河野さんの生き方考え方は、裁判員制度がはじまってしまうこの国においてとても貴重なメッセージになる、私自身もおおいに学びたい。