November 16, 2007

講談「高瀬舟」

さくやは日本橋亭夜席に出演。トリは宝井馬琴先生。森鴎外の「高瀬舟」を聞いた。兄思いの病弱な弟、兄の留守に自害をはかるが、死にきれない、弟の苦しみをみかね、つきささった包丁を抜いてやる兄、そこを他者にみられ罪人として船に乗せられる。講談と朗読の違い、ここそというところの畳み掛け、緊迫感、先生の実力を思い知らされた、と同時に、「罪」についてもしみじみ考えさせられる。