October 12, 2007

和田啓十郎物語

株式会社ツムラさんのお招きで、久しぶりに「漢方復興講談・和田啓十郎物語」を語る。7年前にこの講談を発表したときはまだ漢方はそれほど活用されていなかった。大学も3割程だったのがなんと全国80大学のすべてで8コマ以上の胃漢方教育が行われるようになり、65大学病院で「漢方専門外来」が出来たという。まるで夢のよう。ツムラさんでも「漢方医学と西洋医学の融合により世界で類のない最高の医療提供に貢献する」を経営方針のひとつに掲げてる。
それもこれも明治時代、漢方排斥運動にひとり立ち向かったら和田先生のお陰、いまや環境問題において江戸時代がいかに優れた循環型を実施していたか、明らかになっているが、ほんとに明治政府というのは軽薄の極み。医療といい、文化といい、自国の伝統をさげすみ、西洋バンザイ、軍備増強、アジア蔑視の基盤をつくってしまった。そのくせがぬけず?戦後はひたすら米国追随の我が国、あ〜あ。ま、明治時代はヨーロッパ各国に目がむいていたからまだましだったかも…。