May 06, 2006

「東京タワー」

リリー・フランキー。毒舌がさえているな〜と前から尊敬していたけれど。こんなにヒット飛ばしていいの〜。こんなにメジャーになっていいの〜。大ヒットしている本、誰かからまわってくるだろうと買わないでいた。にも関わらず、誰からも来ないので、断腸の思いで購入した「東京タワー」。すごい。数日中断してもすぐ話が繋がる。思い出す必要がない。文章は洗実に練されている、もちろんユーモアあり、詩的だし、普遍的だし、哲学がある。「ぐるぐる」が「グルグル」でないのがまたいい。臨終のシーンの描写の細やかさ。私も母親だからママンキーになるところもある。でも、あそこまでは子どもに尽くせない。子どもが男の子だったらどうだったろうか?それにしてもこんなに売れるのはマザコン男が多いから?