February 19, 2006

講談のいろんな効用

講演の時にほんの5分ぐらいだが気分転換を図ることにしている。「あなたも気分は講釈師」と、講談調の発声にトライしてもらうというのだが、ばかばかしい?のが受けて結構好評だ。つい先日、ある地方の建設会社の新年会でもこれをやり結構盛り上がった。さて、その後の懇親会でのこと。となりの席のやさしそうな男性が「ぜひ、あの迫力のある発声法を仕事に役立てます」とおっしゃる。うれしいですね、お仕事は?と聞いたら「はい、警察官です。容疑者の尋問のときにぜひ、使います」ときた。一本取られた感じ。…そういう利用法だけはやめてほしいなぁ。犯行をやってもないのに嘘の自白をさせることにもなりかねないではないの?。尋問じゃなくて道を聞かれたときなどに利用してほしいものです。それにしても警察官って、職業柄か特権意識があるのかな〜。警察官じゃないけどあの東横インの社長も「自分を上等の人間だと思っていたのが悔しい」と涙を流していた。自分は上等、身障者は下等、と思っていたのだろう。社長さん、気がついてよかったね。ナチスドイツも身障者は社会のゴミと虐殺した。人を見下すことが当たり前になったときに戦争はやってくる。高橋哲哉と斎藤貴男の対談「平和と平等をあきらめない」はその辺をしみじみ気付かせてくれる。