February 26, 2017

極友とともに

2月は4日に水戸で、そして18日には加須市でと、冤罪被害者の皆さんと共に過ごした月となりました。
4日は布川事件の桜井昌司さんの歌と私の講演、主催のはばたき法律事務所はうん十年前に講談で呼んでもらったことがあり、懐かしい再会となりました。桜井さんの歌は歌唱力が抜群で、自作のお母さんの歌には涙が出そうに‥。
そして18日には桜井さん、足利事件の菅家さん、狭山事件の石川さんと「極友3人」が涙あり笑いありの見事なトーク。私も一言挨拶を。
秋に完成予定の映画「極友」大勢の皆さんが感涙にむぜぶことでしょう。

26日は昨年福井のお寺さんに来てくれた女性部の方が声をかけてくれ、JA花咲ふくい主催、家の光大会で講演を。福井も原発銀座、再稼働など絶対にさせてはいけない。

2月の締めは、最近読んだ北野慶氏の「亡国記」をご紹介。近々にありそうな日本の近未来が書かれてあり鳥肌が立つようでした。
《2017年春、原発が次々と再稼働した日本で、東海大地震が起き静岡県の「島岡原発」の原子炉が爆発する。福島の事故後に京都に移住した父娘の逃避行が始まる。百キロ圏内の人間は死滅し、本州と四国は高濃度汚染で人の住めない土地となる。本州と四国は米軍が、九州は中国軍、北海道はロシア軍が占領する。一千万人が難民化。海外脱出して難民となった主人公の父娘は、ロンドンで「ジャップが! 国を滅ぼし、世界中に放射能をまき散らしながら、いい気なもんだ」と吐き捨てられる‥》
私たちがどんなに脱原発を訴え活動してももう一度事故が起きたら日本は滅亡し、世界中から非難されてしまう、想像に難くありません。北野氏の執筆期間はわずか一カ月だったそうです。「原発をやめない日本に怒った神様が降りてきて書かせてくれたのかなと。筋を考えずにパソコンに文字を打ち始めると、勝手に世界が広がった」と。また「この物語は、想像力を働かせれば誰でも思い付く。でも多くの大人は、無意識に考えまいとしてるんじゃないでしょうか」とも。この小説が現実にならない為に私たちは何をすべきか!この国を覆っている「空気」の流れを変え「人命、人権が第一」の政治を取り戻す、ことだと思います。想像力をフル稼働させ、原発のない未来を子供達に手渡すためがんばりましょう〜。