January 28, 2014

志の輔、アウシュビッツ記念館、そして名古屋へ


24(金)パルコ劇場で「志の輔落語」を聞く。ゆるキャラをテーマにした新作「ももりん」はお腹がいたくなるほど笑った。最後の三三七拍子にためだけにズラーと並んだ長唄のみなさん。隣のおじさんがあれだけじゃもったいない、といっていた。志の輔ならではの贅沢さ、もっともチケット代は結構高くて私としては一回で十分!?

25(土)新白河のアウシュビッツ記念博物館へ。昨年敷地内に「原発災害情報センター」が出来、そこの多目的ホール。
アウシュビッツ強制収容所の1月27日の解放記念日に因んだ「すべての戦争と東日本大震災の犠牲者を追悼する催し」の講演。早めに行き、記念館へ。9年前訪ねたポーランドのビルケナウの写真が沢山。ガス室、焼却炉。収容所の中、これが人間の仕業なんだな〜。戦争に突入したらいかに安価に短期間で大勢を殺せるかを競う。大勢殺すのが目的になってしまう。だから戦争は絶対してはならないのだ!講演会場は昨年敷地内に出来た「原発災害情報センター」の多目的ホール。

近隣からも大勢のお客さんが来てくれた。最初に白河の仮設住宅にすむ双葉町の方が「戻れるのか、ダメなのかいい加減にはっきりしてくれ」と訴えていた。この建物の中で0,1~2敷地は 0.5ぐらいあるという。ため息がでる。終了後は手作りのケーキで茶話会、その後はもちよりで記念館のいろりを囲み打ち上げがある。そちらにもぜひ参加したかったが、翌日午前の仕事のため、名古屋へとむかった。お客樣方からNPOにカンパまでいただき、みなさん、ありがとうございました。

25(日)名北鳩岡の建物は二年前に出来て立派なホールもある、そのホールで「いのち,へいわを考える」公開講座に呼んでもらった。昨年は宇都宮さんがきたそうだ。
終了後、作業所を見学。障がい者のみなさんが簡単な作業をまかされ丁寧に仕事をする。トヨタの車の備品だ。段ボール一箱で手間賃はたったの300円と聞いてびっくり。これでは自立などできない。障がい者自立支援法など、名前だけ立派で中身は「自立させない支援法」。アウシュビッツでは女性こども障がい者など労力にならない人たちから殺された。障がい者に冷たい政治が今、戦争が出来る国に向かっている。その先にあるものを想像しながら生きて行かねば、ね!
写真は知的障がいの方の七宝焼のブローチ。とってもすてき!自分にお土産です。


January 23, 2014

領民を守るまことの殿様

23日
待ちに待った、細川氏の都知事選出馬記者会見をユーチュウーブで見た。見た後、感動で気分が昂揚し思わず夜の寒空に飛び出しで、近所を早歩きした。2年前の「収束宣言」から昨年の嘘つき大会のオリンピック招致、秘密保護法と枚挙にいとまなないほど苦渋を飲まされて来た。民主主義とは何かと悩まされて来た。「世界でも初めての歴史的実験になるかもしれませんが、世界が生きのびていくためには、豊かな国や生活のスタイルを多消費型から、共存型へと変えていくしかありません。成長がすべてを解決するという傲慢(ごうまん)な資本主義から、幸せは生まれないということを、我々はもっと謙虚に学ぶべきだ」最後に「歴史的闘いにすべてをなげうって闘う」細川氏は冷静で誠実で、領民を守るまことの殿様の姿がここにある。今、この国を代表する首相は、領民からむさぼり取った税金で領民を売りとばす未熟なバカ殿だということが比較して良く分かった。わたしゃオリンピックやるのなら被災地も共に楽しめなきゃありえないと思っていた。そこも一致、嬉しい〜。
田中龍作ジャーナル | 【都知事選】
細川氏 「原発こそ最重要争点」
http://tanakaryusaku.jp/2014/01/0008623

「原発ゼロ」を口にするのは簡単だ。原発を再稼働させた野田政権でさえ「2030年代までに原発をゼロにする」と言って国民をだましていた。原発ゼロへの本気度を測るのは再稼働を容認するか、しないか、だ。
東電は柏崎刈羽原発の7月再稼働を目論む。記者会見で田中龍作ジャーナルは細川氏に質した。「柏崎刈羽原発の再稼働はどんなことがあっても阻止するか?」「東電の株主総会で再稼働反対の株主提案をするか?」と。
細川氏は「もちろんです」と明確に答えた。ライバル候補である舛添元厚労相のように「僕は脱原発です」としながら「すぐにゼロというのは無責任。中長期的に見て…」などと訳のわからないことは言わない。
「世界が変わるには豊かな国が大量消費からシフトして変えるしかない」「傲慢なやり方からは幸せは生まれない」「核のゴミは捨てる場所さえない。 後の世代に対する犯罪行為だ」「いつまでも原発にしがみついていると日本はとり残される」…細川氏は脱原発の哲学を淀みなく語った。
同じく脱原発を掲げる宇都宮健児氏との違いについて聞かれると細川氏は次のように答えた―
「(宇都宮氏は)他の問題を同列にしている。私は(脱)原発、再稼働(阻止)が何をもってしても最初の問題としている」。
原発推進メディアの記者からは争点ずらしの質問が飛んだ―「原発は国の政策だ。なぜ都知事なのか?」
細川氏は「東京が(電力の)最大消費地なのでここ(東京)からもの申すことに意味がある」と答えた。
質疑応答が始まる前に「都知事の第一の責任は都民の生活を守ること。オリンピックやTPPどころではない。原発こそ最重要争点だと思う」とも話している。これが原発推進メディアには面白くなかったのだろう。
20年前に起きた佐川急便からの1億円借り入れ問題についても執拗に追及された。
「すべて返済し終え、根抵当も消滅している」と淡々と答えた。舛添氏のように簡単に怒り出すようなことはなかった。
高齢(76歳)について聞かれると、「不条理に対して戦う気力があれば老いることはない」。元首相は残りの人生すべてを脱原発にかける。


January 22, 2014

サロン、ダンス、節談説教、稲嶺勝利

17(金)今年初、13期目の講談サロンは新人2人参加。参加者全員に今年の抱負を語ってもらう。コミカルで、それでいて社会性のある作品を語りたい、あるいは創作、古典一つづつ手に入れたい。中島敦の作品を講談にしたい、秋までには新ネタを語るとそれぞれが目標をかかげていざスタート。4月9月にサロン内発表会、11月には広小路亭と発表の場で成果を出してもらいたい。
18(土)震災後、数多くの作品を世に出し、福島の思いを風化させないメッセージを発信してきta神永宰良率いるダンスカンパニー「ダンスフュージョンCo」。スペースゼロにて15人の女性が表現するダンスフュージョン「フクシマ、真実の空」を観た。浜通りならではのひょうきんなセリフ、際立つダンスの力量、笑わせ泣かせ、お客は皆大興奮! 神永さんはその昔、「安藤対馬守」を講談化したとき、炎上する平城のシーンですばらしいダンスを踊ってくれた。これからも福島を表現し続けてほしい!
19(日)2時から「死刑廃止祈願,新春芸能大会,笑ってる場合か!?」に顔を出す。サロンの織鏡さんが前座をつとめ、阿蘇山大噴火さんの「事件は法廷でおきている」漫画と語りで刑事裁判を傍聴し報告する。刑務所に入りたくてわざと窃盗事件を起こす人、それをいれてあげないぞ〜と脅かす女検事。なんか変?お酒を飲んで警官に暴行を働いた人、法廷で禁酒の誓いをするかとおもいきや、「2杯までにする」。面白くない裁判官「その酒の種類は?」犯人「焼酎」と行った後小さな声で「あと、ビール」(笑)私も傍聴に行きたくなった!こんなに人間臭い現場をそうない、行くぞ〜。トリは戸次公正住職による節談説教「鹿ヶ谷縁起」(承元の法難)新聞連載中の「親鸞」を面白く読んでいるから大変参考になった。死刑廃止フォーラムの新企画。いろんな切り口で大勢の皆さんに死刑についての関心を高まるようぜひ回を重ねていただきたいです。

さて、海外の有識者、ノーム・チョムスキーやオリバー・ストーンなどが「沖縄への新たな基地建設に反対し、平和と尊厳、人権、環境保護のため に闘う県民を支持する」との声明を発表した19日の名護市長選。普天間飛行場の辺野古移転を拒む稲見ね千長が再選!ほんとに良かった!しかし、石破茂氏は名護市長選の期間中に表明した「500億円の振興基金構想」をゼロベースで見直すとし、ムチで打たせてくれないならアメはあげないよ〜と。その500億は我々の税金でしょうが!
仲井真沖縄県知事は辺野古埋め立て承認の印鑑は取り消せないとし、21日、沖縄防衛局は、辺野古移転に関する工事を請け負う業者の募集を始めた。
選挙の結果なんで関係ないよと言わんばかり。政府与党の民意無視の傲慢さはうなぎのぼりだ。どこまで登るのか、見守るしかないのか!?



January 15, 2014

鳥取で再びゲン公演〜「物置のピアノ」

11日
初席は別として、今年の仕事始めはアンコール公演。リターンがあるというのは嬉しいものです。5年前の8月に鳥取県高教組東支部さん主催「はだしのゲン」公演で呼んでもらった同じ会場で、今度は県教職員組合、高教組合同の「日の丸君が代強制反対学習会」で公演。会場の名前は一度聞いたら忘れられない「とりぎん会館」。5年前はちょうど民主党が大勝する参議院選の最中で「はだしのゲン」公演の前夜、やはりとりぎん会館で「国鉄労働者(ぽっぽや)義士伝」を一席語ったのを思い出す。民主党政権での成果は闘争団の23年にも渡る闘いに終止符がうてた事ぐらい?(笑)

教育の現場では子どもの貧困が拡大し、鳥取でもクラスの4分の一が生活保護を受けているそうだ。生活保護はみっともないとやせ我慢をしている親も多く、給食費を払えない生徒に代わって、先生や会計係が立て替えているケースもあり、そのうちにどこまで立て替えたか分からなくなった責任者が懲戒処分を受けたこともあるそうだ。笑うに笑えない…。生活保護を受けるのは国民として当然の権利だとまず親を教育しなければ。
それにしても日本海のお魚は安心していただく事ができるから美味しさも倍増。はじめて食べた猛者えびの美味しい事。いわき沖でとれた黒鯛が12400ベクレルも汚染されてるとネットで報道されたばかりだから尚更、日本海の魚を死守してもらいたい!
14日
青春映画「物置のピアノ」試写会へ。講談歴32年にしてはじめての映画出演、とはいってももちろんちょい役ですが(笑)福島県の桑折町が舞台。日本映画学校、今の日本映画大学の武重邦夫ゼミの卒業生が震災前に書いたシナリオを、震災後大幅に手を加えた映画。さわやかな青春映画ではあるが、放射能汚染に苦しむ桃農家の深刻さを織り込んだ結果、今の福島の現状がかいまみえため息が出る。仮設住宅の皆さんを励ますチャリティーコンサートで「ウサギ追いし〜」の歌を皆で歌うシーンは、福島の美しい映像と相まって涙を禁じ得ない。一般公開されるといいな〜〜。
さて、細川元首相が「脱原発」を掲げ都知事選出馬することになった。小泉元首相の「原発ゼロでも日本は発展できる」というグループと「原発なくして発展できない」というグループの争いだ、というのはとても分かりやすい。東京都は東電にとって大株主、フクイチの電力はすべて首都圏で消費されてきたのだから、東京都のリーダーが原発政策でどんな方向性を示すかは重要。都知事選は「脱原発候補」を応援するというのが私のスタンスだ。宇都宮さんはもちろん人物、政策ともにすばらしい。果たして細川氏はどうか。明後日の細川氏の記者会見が楽しみだ。それにしてもさいたま市民の私、投票できないのがつくづく残念。

January 05, 2014

「あけて兜の緒を締めろ」

新年あけましておめでとうございます。
年があけ国民が「おめでとう〜」と言っているうちに、暮れの怒濤の悪行など、忘れるだろうと安倍首相様はお思いでしょうが、そうはいきませんわ。「勝って兜の緒を締めろ」ならぬ「あけて兜の緒を締めろ」です。怒りを新たに、明るくしつこく、今年も生存をかけて仲間とつながり、闘わせていただきます。
とはいっても、暮れの28日から風邪気味なのに31日実家でビールを沢山飲んでしまった私。元旦から扁桃腺が腫れ上がり、飲み込む時の痛いのなんの…。でも扁桃腺の働きのお陰で4日には腫れが引き、無事日本橋亭の初席を終える事が出来た。扁桃腺、ありがとう!
2日には17年ぶりの磐城女子校3年5組のクラス会、いわきワシントンホテルで開催。秋吉久美子さんも参加してくれました。高校時代、きりりとして利発そのものだった皆さん、あれから40年も経つと〜〜。自己紹介でそれぞれ苦労話を披露し合いにぎやかな事(笑)A子「きょうも帰ったら姑との闘いが待っている。でもそのお陰でぼけないのかも…」B子「乳がんの翌年は子宮がん、その翌年は火事にあい」と涙をさそったかと思うと「夫と息子の働きのお陰で、前より立派な家を建てた」とオチがつき。C子さん「クラス会の為にダイエットしようと思ったが、みんな多分太っているから大丈夫と夫にいわれ納得した」(笑)とにかくあっという間の2時間でした。全員2次会へ向かう中、私は作夏熊本へ保養に来ていただいた、いわき育英舎の子どもさんたちに天草の方からのプレゼント(絵はがき)を届けるため、後ろ髪引かれる思いでクラスメート達と分かれたのでした。

今年も「香方見聞録」どうぞ、よろしくおつきあいください。