November 30, 2008

着物のプレゼント

 いわきから6年前に転居して今は息子さんと同居している女性から着物のプレゼント。紬や小紋、とてもものがいい。彼女は29歳のときに夫を亡くし、幼い子どもたちをかかえて嫁ぎ先のお店の経営を一手に引き受けて30年近くがんばってきた。更年期のころ仕事がとても辛くなったと感じて悩んでいたときに、子どもさんたちに「もう働かなくていいから一緒に住もう」と都内に呼び寄せられたという。女が1人でがんばっているというのは地元の女性たち、とくに「いいとこ」の奥さんたちの目につくらしく、随分とくちさかのないことを言われてきたらしい。
「今は誰の目も気にしないで暮らせて、毎日がとても楽しい」と。「いいとこ」の奥さんたちの想像力のなさにため息が出てしまう…。

 昨今、自動車会社などがここぞとばかり、大量の派遣社員を解雇し始めた。寮から追い出される人々。暮に寒空に放り出される彼らの恐怖を想像するところからしか始まらない。



November 27, 2008

氷雨に打たれ、愛の母子像

氷雨の中、横浜の和枝福祉会に取材に行く。港の見える丘公園の「愛の母子像」、2年目にはなかった由緒書きが出来ていた。母子像の前に立つ。木々の間から雨に煙った海が見える。30年前の米軍ジェット機墜落で子どもたちとともに自らの命を奪われた和枝さんの無念を力強く語りたい。





November 22, 2008

講談サロン第2回目発表会


講談サロン第2回目発表会、連休初日にも関わらず満席。出演者はそれぞれが工夫して稽古よりはるかによくなっていました。織鏡さんの「あいうえおで遊ぼう」はぶっつけ本番わずか5分だったけど、かれの崇高な心構えが感じられたのには驚いたし、厚織さんも難しい鉢の木を浪々と…すごいです〜。24歳の織姫さんも着物がよく似合って、楽しそうでした。
翌日、彼女からメールが。「いざ、舞台に上がってみたら、本当に緊張して何をどうしたか覚えていないのですが、お客様の顔と反応が嬉しくて、ただ漠然と「気持ちよかった」という気持ちが残り、今も興奮状態です。今回の舞台で、改めて喋るということ、話芸というものの素晴らしさを感じることが出来ました。」よかったね〜。



November 21, 2008

山田泉さん、安らかに

「ご縁玉」の公開をまっていたかのように、山田泉さんが亡くなった。もう3、4年前になるか、国鉄祭りでお目にかかったときのお元気な様子が忘れられない。覚悟はしていても、宣告を受けた身でこどもたちに「命の授業」を続けた。こどもたちのこれからの命と向き合う、その気持ちはどんなだったでしょう…。姿は消えても著書を読み、映画を見る人の心の中に山田先生は生き続けていく。安らかにおやすみください。

November 17, 2008

ヨットに乗って


昨日の実行委員の方がヨットに誘ってくれた。曇っていて雲仙が見えなかったけど、その昔天草四郎らが船で集まって談合をしたという談合島が近くに。中学校の頃天草四郎に憧れていた頃を思い出す。


公民館で一度も講談を聞いたことにない高齢のみなさん相手に古典を一席。笠井さんが司会で「最近引っ越してきて黒い犬と散歩しているのが私です」と挨拶。なるほど、噂になっていたのでしょうね〜。東京から前座を勤めるべく、厚織さんが駆けつけ、緊張しながら一席、とってもあたたかい雰囲気で楽しいひと時でした。終了後は笠井さん宅にみなさんが集まり深夜まで話は止まなかった、天草にいいお友達の輪が出来ました。